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伊勢神宮御料地

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

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2012年12月6日 (木) 時点における版

神饌調進関係

種類 御料地/関連神社祭場 所在地 種別
神饌 神田 楠部神田(神宮神田三重県伊勢市楠部町 神宮施設 楠部にある神宮の神田。現在は「神宮神田」と称す。
神饌 神田  楠部神田 神田祭場 三重県伊勢市楠部町 神宮祭場 楠部神田の祭場。
神饌 神田  楠部神田 忌鍬山木本祭場 三重県伊勢市楠部町 神宮祭場 神田下種祭の祭場。
神饌 神田  楠部神田 忌鍬山山口祭場 三重県伊勢市楠部町 神宮祭場 神田下種祭の祭場。
神饌 神田  大土御祖神社 三重県伊勢市楠部町尾崎2132 皇大神宮摂社 「大国玉命、水佐佐良比古命、水佐佐良比賣命」を祀る。神田所在地と水の守護神。御田植神事のときには舞が奉納される。
神饌 神田  宇治乃奴鬼神社 三重県伊勢市楠部町尾崎2132 皇大神宮末社 「高水上命」を祀る。灌漑用水の神。大土御祖神社に同座。
神饌 神田  宇治乃奴鬼神社旧跡(皇女の森三重県伊勢市楠部町 跡地 宇治乃奴鬼神社の旧鎮座地。
神饌 神田 田辺神田 三重県度会郡玉城町上田辺 跡地 「田上神田」も同じか。廃絶。周辺は荒木田氏の根拠地で、田んぼを開墾したことから、荒木田氏の名を賜った。
神饌 神田  坂手国生神社 三重県度会郡玉城町上田辺2144 皇大神宮摂社 「高水上神」を祀る。灌漑用水の神。
神饌 神田 豊宮崎神田 三重県伊勢市岡本 跡地 「豊宮崎神田」。「大御田」「精進田」ともいう。起源は不詳だが、ながらく外宮の中心的な神田であった。1871年(明治4年)11月、上地となり一時廃絶。1889年(明治22年)、岡本町・豊川町・八日市場町に田地を購入し、復興した。八日市場町の田地は1921年(大正10年)に山田工作場の敷地となった。岡本町・豊川町の田地は、戦後廃止。宅地化の波に押されたのであろうか。(神宮要略、『お伊勢まいり』)
神饌 神田  伊我理神社 三重県伊勢市岡本町 豊受大神宮末社 「伊我利比女命」を祀る。神田に関わる神。豊宮崎神田での神事を伊我理神事といった。
神饌 神田  井中神社 三重県伊勢市岡本町 豊受大神宮末社 「井中神」を祀る。神田の井泉の神。伊我理神社に同座。
神饌 神田  山末神社 三重県伊勢市豊川町 豊受大神宮末社 「大山津姫命」を祀る。御田口の泉の神。
神饌 神田 磯部御料田 三重県志摩市磯部町上之郷 神宮施設 伊雑宮の近くにある。毎年6月24日に御田植神事が行われ、「磯部の御神田」と呼ばれている。磯部9村が輪番で奉仕する。
神饌 神田  佐美長神社 三重県志摩市磯部町恵利原 別宮所管社 「大歳神」を祀る。大歳社とも穂落社ともいう。大歳神が真名鶴と化して、稲穂を加えて飛んできて、穂を落とし、御料田を含む「磯部の千田」の起源となったとされる。「昔真名鶴磯部の千田に稲穂落としたそのまつり」という歌が「磯部の御神田」に伝わっている。伊雑宮所管社の佐美長御前神社4社がある。
神饌 米 御稲御倉 内宮 神宮施設 四御倉の一で、唯一現存する。御常供田の稲を収蔵する。御稲奉下の行事を行う。寛正年間から織御衣を織るようになり、御機殿とも呼ばれた。明治以後、御稲御倉神が祀られて、所管社となった。(神宮要綱)
神饌 米  御稲御倉神 内宮 皇大神宮所管社 「御稲御倉神」を祀る。御稲御倉の鎮守。
神饌 酒 御酒殿 内宮 神宮施設 御酒殿院の主殿。神酒を醸造するところ。中世、廃絶し、慶安年間に復興。神官のみの直会はここで行われたという。(神宮要綱)
神饌 酒  御酒殿神 内宮 皇大神宮所管社 「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。
神饌 酒 御酒殿 外宮 神宮施設 忌火屋殿の奥にある。現在は、白酒、黒酒、醴酒、清酒を忌火屋殿で造り、この殿に奉納し、三節祭に供える。(お伊勢まいり)
神饌 酒  御酒殿神 外宮 豊受大神宮所管社 「御酒殿神」を祀る。御酒殿の鎮守。
神饌 酒 白鷹株式会社 兵庫県西宮市鞍掛町4-16 御用達企業 1862年(文久2年)創業。1924年(大正13年)、御料酒となる。本蔵内に注連縄を張られた木造の御料酒庫がある。
神饌 塩 伊勢神宮御塩殿 三重県伊勢市二見町荘 神宮施設 御塩殿は神饌に用いられる御塩を調進する施設。五十鈴川の河口付近にある御塩浜で毎年土用に濃い塩水を組む。それを御塩汲入所に汲み入れ、御塩汲入で焼き、荒塩を作る。さらに御塩殿で三角形の土器に詰めて、堅塩を作る。10月5日に御塩殿祭。
神饌 塩 伊勢神宮御塩浜 三重県伊勢市二見町西 神宮施設 神饌に用いられる御塩を取るための、五十鈴川の河口付近にある塩田。
神饌 塩  御塩殿神社 三重県伊勢市二見町荘 皇大神宮所管社 御塩殿の鎮守。祭神は「御塩殿鎮守神」。
神饌 塩  堅田神社 三重県伊勢市二見町茶屋 皇大神宮摂社 「佐見都日女命」を祀る。倭姫命に堅塩を奉った神を祀る。
神饌 塩 大塩屋塩田 三重県伊勢市大湊町 跡地 神饌に用いられる御塩を取るための、大塩屋御薗にあった塩田。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。
神饌 塩  志宝屋神社 三重県伊勢市大湊町 豊受大神宮末社 「塩土老翁」を祀る。塩業の神。1498年(明応7年)の大地震による津波で流出。1644年(正保1年)に再興。
神饌 塩 塩御倉 内宮 跡地 堅塩や土器を収める蔵。「御器御倉」とも。廃絶。
神饌 水 上御井神社 外宮 豊受大神宮所管社 「上御井鎮守神」を祀る。藤岡山の麓にある。井戸は天の忍穂井から移したとされる。神饌の水に用いられる。
神饌 水 下御井神社 外宮 豊受大神宮所管社 「下御井鎮守神」を祀る。井戸は予備の井戸とされる。
神饌 海産物 伊勢神宮御料鰒調製所 三重県鳥羽市国崎町 神宮施設 伊勢神宮御料鰒調製所は身取鰒(みとりあわび)や玉貫鰒(たまぬきあわび)を作る施設。生鰒、乾栄螺(ほしさざえ)、ひじき、わかめ、あらめなどの調達も行なっている。祠がある。
神饌 海産物  海士潜女神社 三重県鳥羽市国崎町 神社 倭姫命にあわびを献上した海女の「おべん」を祀る神社。
神饌 海産物  赤崎神社 三重県鳥羽市鳥羽 豊受大神宮末社 「荒崎姫命」を祀る。海から外宮のに奉納する御贄の守護神。
神饌 海産物 伊勢神宮御料干鯛調製所 愛知県知多郡南知多町篠島 神宮施設 御料干鯛調製所は生鯛の内蔵を取って乾燥させた干鯛を作る施設。干鯛は「おんべ鯛」とも呼ばれ、三節祭にて神饌として供される。篠島は伊勢湾の渥美半島と知多半島の中間点に浮かぶ島。古来、伊勢神宮との関係が強い。かつては志摩国答志郡に含まれていたという。
神饌 海産物  篠島神明神社 愛知県知多郡南知多町篠島 神社 祭神は「大土御祖神、大年神、宇迎之御魂神」である。篠島神明神社は篠島の中部にあり、倭姫命の旧跡とされ、荒御魂を祭った跡というが、現在は祭神に荒御魂は含まれない。771年(宝亀2年)に土之宮(豊受大神宮の土宮?)を分霊して創建。参詣者は二見ヶ浦から遥拝したという。のち神明社と改称。かつては神宮の1社として式年遷宮にあわせて遷宮を行ったと言われる。現在は独立した神社で、内宮の宝殿を下賜されて遷宮としている。(ウェブサイト)
神饌 海産物  篠島八王子社 愛知県知多郡南知多町篠島 神社 1288年(正応1年)、伊勢国度会郡の箕輪神社(箕曲中松原神社のことか)から分霊して創建。神明神社の古材で遷宮を行なってきた。現在は八王子の神々を祭神とする。
神饌 海産物 贄海神事旧跡 三重県伊勢市二見町松下 跡地 毎年6月15日に行われていた贄海神事の旧跡。皇大神宮の禰宜が山向内人等を引き連れて、騎馬にて出発し、鏡宮神社の地から船に乗り、江川を下って、江村湾に出て神崎に上陸。手水を行い、浦々島々の神々を祭り、禊をする。潮が引くのを待って、御饌島(祓島)に渡り、牡蠣7,?7、海松(みる)7を採る。戻って神崎の狩屋で饗膳し、御贄を内宮に持ち帰る。現在、「御坐岩」「笏立石」「まないた石」「祓島」「潜島」などの旧跡がある。潜島は海蝕洞門となっており、毎年旧暦6月1日(大潮の日でないと近づけない)に現在でも地元で注連縄張りを行なっている。
神饌 海産物 御贄調舎 内宮 神宮祭場 神饌の鰒を調理し供える殿舎。豊受大神の神座がある。明治以後の設置で、かつては正宮正面の五十鈴川の中洲で行われた。
神饌 海産物 浜出神事旧跡 三重県伊勢市二見町今一色 跡地 浜出神事の旧跡。毎年9月13日に外宮の神職により高城浜(今一色海岸)で贄を採る神事が行われていた。
神饌 その他 伊勢神宮御園 三重県伊勢市二見町溝口741 神宮施設 1898年(明治31年)開設。諸祭典に用いられる野菜や果物を栽培している。1914年(大正3年)、1935年(昭和10年)に拡張。春分の日に御園祭。(『みもすそ』60号)
神饌 その他  園相神社 三重県伊勢市津村町 皇大神宮摂社 「曽奈比比古命、御前神」を祀る。御園の守護神。『倭姫命世記』に園作神が御園地を献上したことに始まるとある。
神饌 その他 神宮御料生姜園 浜松市浜北区西美薗 神宮施設 美園御厨。神宮の荘園。生姜の献納は耕作者不足から近年、途絶えた。(静岡県神社庁ウェブサイト)
神饌 その他  美薗諏訪神社 浜松市浜北区西美薗1720 神社 美園御厨の鎮守。祭神は「建御名方命、誉田別命、素盞之男命」。創建不詳。1691年(元禄4年)再建の棟札があるという。(静岡県神社庁ウェブサイト)
神饌 その他 神宮御料山葵園 長野県安曇野市穂高 神宮施設 大王わさび農場。毎年5月に祈願祭。1949年(昭和24年)から。祭典にあわせて奉納する。(『みもすそ』60号)
神饌 その他  矢原神明宮 長野県安曇野市穂高931 神社 「天照皇大神」を祀る。矢原御厨の鎮守。わさび豊作祈願祭をおこなう。
神饌 その他 神宮苹果園 長野県安曇野市三郷小倉 神宮施設 安曇野地区では明治時代から伊勢講を組織し、諏訪神社を通して、神宮に奉納。1960年(昭和35年)諏訪神社の氏子を中心に神宮御料りんご奉賛会を設立。毎年5月に豊作祈願祭、天皇誕生日と祈年祭に神宮に奉納する。(『みもすそ』60号)
神饌 その他  小倉諏訪神社 長野県安曇野市三郷小倉 神社 祭神は健御名方命・八坂刀売命。創建不詳。1954年(昭和29年)、現在地に遷座。旧村社。
神饌 その他 由貴御倉 内宮 神宮施設 由貴大御饌に供進する御料を収める倉。御酒殿院の倉の一つ。「由貴殿」と呼ばれた。1047年(永承2年)の焼亡で廃絶。寛永の遷宮で復興した。6月15日の御贄神事で殿の東南の耳に御贄を掛け、神酒を奉納することが、1871年(明治4年)の神宮改正まで行われていた。(神宮要綱)
神饌 その他  由貴御倉神 内宮 皇大神宮所管社 「由貴御倉神」を祀る。由貴御倉の鎮守。
神饌 その他 伊勢神宮土器調製所 三重県多気郡明和町蓑村 神宮施設 神饌を供するのに用いる素焼きの土器を製作する施設。土器は一度使用したら埋められる。風日祈祭に供えられる御笠と御蓑もここで製作される。
http://shinden.boo.jp/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%BE%A1%E6%96%99%E5%9C%B0」より作成

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