善重寺

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

2021年11月27日 (土) 時点における版

善重寺（ぜんじゅうじ）は、茨城県水戸市にある二十四輩善念房ゆかりの浄土真宗寺院。真宗大谷派。

三浦実忠の子の三浦義重は、1216年(建保4年)、鹿島神宮参詣の帰りに桜川を渡れず困っていた親鸞を背負って渡した。義重は親鸞に帰依して善念房と名乗った。善重寺は善念が桜川のほとりに創建したのが始まりとも、笠間に創建し、那珂東郡門部に移ったともいう。1586年(天正14年)には水戸城下にあった。1667年(寛文7年)、徳川光圀の寺院整理で現在地に移転。触頭を務めた。 1679年(延宝7年)5月、東本願寺一如が水戸下向の際に2泊3日滞在。 1682年(天和2年)12月28日、院家となる。1868年(明治1年)、天狗党により焼失。

組織

歴代

• 1善念（?-1285）<>：三浦三郎義重。1285年(弘安8年)10月13日死去。
• 2善秀（?-1311）<>：1311年(応長1年)1月24日死去。
• 3善応（?-1319）<>：1319年(元応1年)3月7日死去。
• 4念休（?-1346）<>：1346年(貞和2年)3月18日死去。
• 5念智（?-1356）<>：1356年(延文1年)12月28日死去。
• 6念考（?-1374）<>：1374年(応安7年)6月10日死去。
• 7念達（?-1440）<>：1440年(永享12年)4月28日死去。
• 8善嘉（?-1457）<>：1457年(長禄1年)2月24日死去。
• 9善察（?-1486）<>：1486年(文明18年)8月16日死去。
• 10善通（?-1504）<>：1504年(永正1年)12月1日死去。
• 11善了（?-1538）<>：1538年(天文7年)8月4日死去。
• 12善超（?-1582）<>：1582年(天正10年)6月24日死去。
• 13善空（?-1627）<>：1586年(天正14年)中興。1627年(寛永4年)10月2日死去。
• 14善慶（?-1634）<>：1634年(寛永11年)5月28日死去。49歳。
• 15念了（?-1686）<1643->：1643年(寛永20年)12月、住職。1686年(貞享3年)11月4日死去。61歳。著書「水戸善重寺由緒」。順教院と号す。
• 16念〓（?-1727）<>：1727年(享保12年)3月4日死去。承真院と号す。（〓は「心宗」）
• 17善隣（?-1750）<>：1750年(寛延3年)12月14日死去。界有院と号す。
• 18念秀（?-1764）<>：1764年(明和1年)4月18日死去。乗法院と号す。
• 19善継（?-1787）<>：1787年(天明7年)2月9日死去。照静院と号す。
• 20念称（?-1829）<>：1829年(文政12年)3月2日死去。自慶院と号す。善林か。
• 21念道（?-1830）<>：1830年(天保1年)10月4日死去（1816年(文化13年)9月4日死去。31歳とも）。願力院と号す。
• 22念住（?-1877）<>：1877年(明治10年)2月18日死去。護法院と号す。
• 23念成（?-1869）<>：1869年(明治2年)4月15日死去。雲明院と号す。
• 三浦了円（?-）<1889->：福井県勝山正等寺の出身か。1889年(明治22年)住職。岡倉天心と交流。梅田了円。
• 24三浦彰円（?-1921）<>：1921年(大正10年)12月14日死去。超證院と号す。
• 25三浦彰頴（?-1970）<>：1919年(大正8年)8月14日京城別院に勤務。1921年(大正10年)10月7日、忠清南道の真宗大谷派公州布教所に赴任。1970年(昭和45年)9月6日死去。善徳院と号す。
• 26三浦義憲（?-1997）<>：1997年(平成9年)7月25日死去。乗願院と号す。
• 27藤本貫大（?-）<>：