宝満山

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

2018年1月30日 (火) 時点における版

宝満山（ほうまんさん）は、福岡県太宰府市にある宝満山信仰の霊山。古代大宰府の郊外にあたる。竈門山ともいう。英彦山とゆかり深い。

一覧

• 竈門神社：宝満山信仰の総本社。玉依姫命を祀るが神格については諸説ある。「宝満宮」。官幣小社。式内社、名神大社
  • 竈門神社上宮：山頂にある。
  • 竈門神社中宮：廃絶。
  • 竈門神社下宮：麓にある。
• 有智山寺：最澄旧跡。六所宝塔の一つ。「大山寺」「竈門山寺」「内山寺」「宝仲寺」とも。廃絶。天台宗。
  • 有智山寺楞伽院：修験道本山派の「座主」寺院。

• 五井七窟
  • 大南窟
  • 福城窟
  • 法城窟
  • 剣の窟
  • 普池の窟
  • 釜蓋窟
  • 宝塔窟
• 安西宝塔：2009年、再建。
• 心蓮墓：仏頂山にある。

資料

典籍

• 2009『宝満山関係史料集』

文献

• 竹内理三編『大宰府・太宰府天満宮史料』
• 伊藤常足編『太宰管内志』筑前21
• 中野幡能『筑前国宝満山信仰史の研究』
• 中野幡能「宝満山修験の末寺・末社組織」（『英彦山と九州の修験道』）
• 中野幡能「宝満山の峯入」
• 小田富士雄1961「古代に於ける筑前竈門山寺の活動」[1]
• 小田富士雄編1982『宝満山の地宝 宝満山の遺跡と遺物』
• 小田富士雄編1983『太宰府・宝満山の初期祭祀 『宝満山の地宝』拾遺』
• 松川博一2014「大宰府と寺社」[2]
• 森弘子「宝満山の開発と歴史的発展」（『英彦山と九州の修験道』）
• 森弘子1983「宝満山の祭祀」『大宰府古文化論叢』
• 森弘子2000『宝満山歴史散歩』葦書房
• 森弘子2004「宝満山玉依姫考」
• 森弘子2005「玉依姫の霊窟 羽黒と宝満と」[3]
• 森弘子2009『宝満山の環境歴史学的研究』岩田書院
• 森弘子2012「宝満山と聖護院そして彦山 本末論争の前提と結末」
• 『宝満山遺跡群』1-7
• 小西信二編1984『宝満山及び竈門神社周辺の遺跡分布調査報告書 : 昭和58年度』
• 2013『宝満山総合報告書 福岡県太宰府市・筑紫野市所在の宝満山に関する文化財の総合報告』
• 広渡正利1990「宝満山修験組織の確立について」『福岡県地域史研究』
• 広渡正利1988「福岡藩の寺社支配についてー博多三刹と宝満山の場合」（『西南地域の史的展開』）
• 高良竹美「求菩提山・宝満山の伝承」（『修験道の伝承文化』）
• 時枝務2013「八世紀後半の筑前宝満山」
• 時枝務2013「筑前宝満山における山頂祭祀の成立」
• 岡寺良2008「宝満山近世僧坊跡の調査と検討 山岳寺院の平面構造調査」『九州歴史資料館研究論集』33
• 山村信榮2005「大宰府における国境祭祀と宝満山・有智山寺」『仏教芸術』282号
• 2011『「北部九州の山岳霊場遺跡 近年の調査事例と研究視点」資料集 第１回九州山岳霊場遺跡研究会』
• 2016「彦山・宝満山縁起と諸伝承」『仏教民俗学大系』7
• 中野景雄編1940『宝満山と竃門神社』
• 「北九州修験秘録 宝満山伏の峰入り」『あしなか』71
• 2013『山の神々 九州の霊峰と神祇信仰 竈門神社肇祀一三五〇年記念』