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本願寺赤野井別院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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本願寺赤野井別院(ほんがんじ・あかのい・べついん)は滋賀県守山市赤野井町にある浄土真宗寺院。西本願寺の別院・御坊。浄土真宗本願寺派。寺号は顕証寺。赤野井御坊。(参考:同名寺院赤野井別院・顕証寺)
歴史
暦応年間(1338-1342)、存覚が創建したと伝える(異本反古裏書)。 文正年間(1466-1467)、専念寺観教が土地を蓮如に寄進して存覚の旧跡を復興したと伝える。 顕証寺蓮淳が兼務した。1464年(寛正5年)5月14日蓮如から赤野井惣門徒へ下付の親鸞絵伝があり、地域の門徒を中心に創立されたものとみられる。
本願寺の東西分裂では西本願寺に付いたが、御堂を管理する一人だった専念寺の伊賀坊了誓が離れて別に御堂を建てた。これが真宗大谷派赤野井別院の起源という見方もある。 近世には顕証寺通寺などと呼ばれた。 1757年(宝暦7年)本堂再建。
(日本歴史地名大系)
関連旧跡
- 釈迦堂:滋賀県守山市赤野井町。東別院の北側にある。地域で護持しているとみられる。元は庄屋の諏訪家屋敷の一部か。2013年(平成25年)再建。常楽寺。隣に閼伽井があり、赤野井の地名の起源といわれる。
- 赤野井蓮如堂:滋賀県守山市赤野井町。釈迦堂の東側にある。地域で護持しているとみられる。自治会館とみられる。
- 専念寺:滋賀県守山市赤野井町。東別院の東にある。真宗大谷派。観教、伊賀坊了誓などがいた。了誓は六条堤を築いた。山号は龍洞山。
- 常照寺:滋賀県守山市赤野井町。西別院の西にある。浄土真宗本願寺派。1508年(永正5年)、唯念の創建。1630年(寛永7年)寺号と木仏を許可された。山号は摂取山。
- 福正寺:滋賀県守山市赤野井町。西別院の南にある。浄土真宗本願寺派。1464年(寛正5年)頃、創建という。赤野井の石原新助が蓮如に帰依して正賢を名乗り十字名号を下付された。正存、正善、正祐、因幡坊願専と継承された。1682年(天和2年)証徳寺の寺号を許可され、1713年(正徳3年)、福正寺と改称した。山号は金剛山。
- 箸塚:滋賀県守山市赤野井町。東西別院の西480mにある。蓮如が赤野井に上陸して食事した時に使った箸を立てたところ柳の木となったという。
- 小津若宮神社:滋賀県守山市赤野井町。東別院の東にある。小津神社の御旅所。