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東大寺戒壇院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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*2法進(709-778):渡来僧。鑑真に随行して来日。天台教学にも通じた。唐禅院も継ぐ。下野薬師寺と太宰府観世音寺に地方戒壇を設置したのは法進の指導によるという。 | *2法進(709-778):渡来僧。鑑真に随行して来日。天台教学にも通じた。唐禅院も継ぐ。下野薬師寺と太宰府観世音寺に地方戒壇を設置したのは法進の指導によるという。 | ||
+ | *5空盛慧雲(654-?):渡来僧。鑑真に随行して来日。[[屋島寺]]を開く。 | ||
===中世以降=== | ===中世以降=== |
2017年7月31日 (月) 時点における版
東大寺戒壇院(とうだいじ・かいだんいん)は、奈良県奈良市の東大寺にある日本最古の戒壇院。日本に初めて正式な戒律を伝えた鑑真が創建。下野・薬師寺戒壇院と観世音寺戒壇院とともに三戒壇の一つ。中世には西大寺などと元に戒律復興運動の拠点となった。戒壇堂、千手堂、談議所、庫裡がある。庫裡は現在、修二会の別火坊(参籠所)としても使われる。東大寺関連旧跡も参照。
東大寺での授戒は興福寺東西金堂衆が担った?
目次 |
組織
歴代
戒壇院長老
古代
- 1鑑真(688-763):律宗の祖。
- 2法進(709-778):渡来僧。鑑真に随行して来日。天台教学にも通じた。唐禅院も継ぐ。下野薬師寺と太宰府観世音寺に地方戒壇を設置したのは法進の指導によるという。
- 5空盛慧雲(654-?):渡来僧。鑑真に随行して来日。屋島寺を開く。
中世以降
- 1円照(1220-1277):戒壇院中興。東大寺大勧進9世。
- 2凝然(1240-1321):唐招提寺28世(中興8世)。円照、証玄に師事。華厳を重視。諸宗に精通して『八宗綱要』を著す。示観国師。金山院、法隆寺、矢田寺、室生寺、竹林寺、西大寺、白毫寺、般若寺、小池寺、繁多寺、久妙寺などを巡歴して、講義や著述、伽藍復興などを行った。金山院に葬られた。
- 3禅爾(1252-1325):久米田寺に移る。(略歴は、久米田寺#組織を参照)
- 4本無了心(?-1329):東大寺大勧進8世。室生寺の空智房忍空に師事。大和・竹林寺に住す。
- 5十達俊才(1259-1353):京都・大通寺、東大寺真言院を経て、東大寺戒壇院長老5世。東大寺大勧進25世。晩年、称名寺長老。弟子に照玄、円浄。
- 6盛誉(1273-1362):東大寺大勧進27世。久米田寺長老。
- 7照玄(1301-1358):東大寺大勧進26世。昭玄とも。東大寺戒壇院で本無了心に師事。鎌倉・極楽寺、東大寺戒壇院、京都・大通寺を歴任。
- 8円浄正為(?-1368):十達俊才に学ぶ。東大寺大勧進28世。極楽寺長老。円成正為。
- 9
- 10性通霊波(1290-1377):相模出身。足利氏。称名寺湛睿に師事。東大寺大勧進30世。1373年(文中2年/応安6年)、称名寺長老6世。
- 11覚了普乗:東大寺大勧進31世。
- 12通識総融(?-1386):東大寺戒壇院で性通霊波に戒律を学ぶ。大和龍華院、東大寺戒壇院、東大寺大勧進32世、称名寺長老を歴任。1000巻を超える著書があったという。通識惣融。雪心房。
- 13聖地惣深:東大寺大勧進33世。
- 14覚乗融存:
- 15通證霊賢:東大寺大勧進35世。
- 16志玉(1383-1463):称名寺で出家して通識総融に師事。融存に学ぶ。1414年(応永21年)東大寺大勧進34世。のち再任して大勧進36世。1417年(応永24年)、明に渡り、皇帝成祖に『華厳経』を講じ、普一国師号を賜った。1422年(応永29年)帰国。融存の死後、戒壇院長老となり、活躍。称光天皇から日本の国師も賜る。足利義教、摂政二条持基に授戒。高山寺に埋葬。総円、渡西、談宗(淡宗)、普一潤山志玉などと名乗った。金春禅竹の美意識にも影響を与えたという。(称名寺、極楽寺、阿弥陀寺、大華厳寺、高山寺、屋島寺に住した?)
- 17惣該:東大寺大勧進37世。
- 18資胤:東大寺大勧進38世。
- 19能範:東大寺大勧進39世。
- 20玉叡:東大寺大勧進40世。
- 21妙祐:東大寺大勧進41世。
- 22令洞:東大寺大勧進42世。
- 23円意:東大寺大勧進43世。
- 24
- 25実政:東大寺大勧進44世。
- 26
- 27叡範:東大寺大勧進45世。
- 28昭海:東大寺大勧進46世。