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正暦寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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正暦寺(しょうりゃくじ)は、奈良県奈良市にある真言宗寺院。本尊は薬師如来。元号寺。菩提山真言宗大本山。龍華樹院。
歴史
「菩提山正暦寺原記」によれば、正暦3年(992)、関白藤原兼家の子の兼俊が創建。興福寺龍華樹院を移したともいう。保安3年(1122)、関白藤原忠通が鳥羽天皇の平癒祈願を行い、康治元年(1142)には忠通が室生寺参詣の途中に立ち寄っている。藤原氏北家の氏寺のように認識されていたという。 治承4年(1180)12月、平重衡の南都焼き討ちで焼失。建保6年(1218)、一乗院門跡と大乗院門跡を兼任した興福寺別当の信円が復興。以後、興福寺別院のような位置付けとなる。 (日本歴史地名大系)