ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。

河陽宮

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2024年1月19日 (金)

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(間の1版分が非表示)
1行: 1行:
 +
[[ファイル:離宮八幡宮001.jpg|thumb|500px|離宮八幡宮]]
'''河陽宮'''(かやのみや)は山城国乙訓郡(京都府乙訓郡大山崎町大山崎)にあった[[離宮]]。跡地は[[離宮八幡宮]]。'''河陽離宮'''。'''山崎離宮'''('''山埼離宮''')ともいう。
'''河陽宮'''(かやのみや)は山城国乙訓郡(京都府乙訓郡大山崎町大山崎)にあった[[離宮]]。跡地は[[離宮八幡宮]]。'''河陽離宮'''。'''山崎離宮'''('''山埼離宮''')ともいう。
-
== 歴史 ==
 
山崎は古来から水陸交通の要衝で、過去には[[孝徳天皇]]の[[山崎宮]]や[[行基建立四十九院]]の一つ[[山崎院]]があった。[[嵯峨天皇]]がこの地を河陽と名付け、離宮を設けた。『日本後紀』の813年(弘仁4年)2月16日に「山埼駅を行宮となす」とあるのが初見で、『類聚国史』の814年(弘仁5年)2月17日に「山埼離宮」とあり、同書の819年(弘仁10年)2月21日に「河陽宮」とある。831年(天長8年)に淳和天皇が、845年(承和12年)には仁明天皇が行幸している。861年(貞観3年)、第四次山城国府が設置された。866年(貞観8年)閏3月27日、僧21人が大般若経転読(『三代実録』)。908年(延喜8年)に山城国に移管され、離宮としては廃止となった。[[山城・相応寺]]などが付属。南門の先に山崎橋があったらしく、[[行基]]が建てた山崎橋の後身と考えられている。(『国史大辞典』『日本歴史地名大系』)
山崎は古来から水陸交通の要衝で、過去には[[孝徳天皇]]の[[山崎宮]]や[[行基建立四十九院]]の一つ[[山崎院]]があった。[[嵯峨天皇]]がこの地を河陽と名付け、離宮を設けた。『日本後紀』の813年(弘仁4年)2月16日に「山埼駅を行宮となす」とあるのが初見で、『類聚国史』の814年(弘仁5年)2月17日に「山埼離宮」とあり、同書の819年(弘仁10年)2月21日に「河陽宮」とある。831年(天長8年)に淳和天皇が、845年(承和12年)には仁明天皇が行幸している。861年(貞観3年)、第四次山城国府が設置された。866年(貞観8年)閏3月27日、僧21人が大般若経転読(『三代実録』)。908年(延喜8年)に山城国に移管され、離宮としては廃止となった。[[山城・相応寺]]などが付属。南門の先に山崎橋があったらしく、[[行基]]が建てた山崎橋の後身と考えられている。(『国史大辞典』『日本歴史地名大系』)
 +
 +
<Gallery widths="500" heights="500" perrow="2">
 +
ファイル:離宮八幡宮002.jpg|河陽離宮跡碑
 +
file:Kokudo0276.jpg|離宮八幡宮(国土地理院空中写真より)
 +
</Gallery>
 +
[[Category:京都府]]
[[Category:京都府]]

2024年1月19日 (金) 時点における最新版

離宮八幡宮

河陽宮(かやのみや)は山城国乙訓郡(京都府乙訓郡大山崎町大山崎)にあった離宮。跡地は離宮八幡宮河陽離宮山崎離宮山埼離宮)ともいう。

山崎は古来から水陸交通の要衝で、過去には孝徳天皇山崎宮行基建立四十九院の一つ山崎院があった。嵯峨天皇がこの地を河陽と名付け、離宮を設けた。『日本後紀』の813年(弘仁4年)2月16日に「山埼駅を行宮となす」とあるのが初見で、『類聚国史』の814年(弘仁5年)2月17日に「山埼離宮」とあり、同書の819年(弘仁10年)2月21日に「河陽宮」とある。831年(天長8年)に淳和天皇が、845年(承和12年)には仁明天皇が行幸している。861年(貞観3年)、第四次山城国府が設置された。866年(貞観8年)閏3月27日、僧21人が大般若経転読(『三代実録』)。908年(延喜8年)に山城国に移管され、離宮としては廃止となった。山城・相応寺などが付属。南門の先に山崎橋があったらしく、行基が建てた山崎橋の後身と考えられている。(『国史大辞典』『日本歴史地名大系』)

http://shinden.boo.jp/wiki/%E6%B2%B3%E9%99%BD%E5%AE%AE」より作成

注意事項

  • 免責事項:充分に注意を払って製作しておりますが、本サイトを利用・閲覧した結果についていかなる責任も負いません。
  • 社寺教会などを訪れるときは、自らの思想信条と異なる場合であっても、宗教的尊厳に理解を示し、立入・撮影などは現地の指示に従ってください。
  • 当サイトの著作権は全て安藤希章にあります。無断転載をお断りいたします(いうまでもなく引用は自由です。その場合は出典を明記してください。)。提供されたコンテンツの著作権は各提供者にあります。
  • 個人用ツール