ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。 |
神魂神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2018年10月6日 (土) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
神魂神社(かもす・じんじゃ)は、島根県松江市大庭町(出雲国意宇郡)にある神社。祭神は伊弉冉尊。県社。出雲大社関連旧跡。大庭の大宮。神魂大社。伊弉冊社。
歴史
出雲国造館の邸内社が起源とみられる。天穂日命の降臨の地といわれる。熊野大社・出雲大社の遥拝所を兼ねたらしい。『出雲国風土記』や『延喜式』神名帳には記載がなく、神社としての成立は11世紀中期頃か。出雲・六所神社、出雲・真名井神社と同様に出雲国衙の管轄下にあった。
出雲国造が千家家と北島家に分裂した後、出雲大社の運営は千家家が優位に立った一方、神魂神社の運営は北島家優位に行われたという。北島家の代官として秋上家が日常的な奉仕を行った。神魂社別火職も宮富家から秋上家に変わる。千家・北島両国造家の火継式を行った。 1583年(天正11年)現在の本殿を再建。1872年(明治5年)村社。1918年(大正7年)10月県社。
境内社に外山神社(豊山別宮)、貴布禰神社(稲荷神社を合祀)がある。 神宮寺として真言宗浄音寺、真言宗宝巌寺(廃絶)があった。
(日本歴史地名大系ほか)