出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
(版間での差分)
2014年12月14日 (日) 時点における版
興福寺の別当を務めた門跡寺院。廃絶。「飛鳥御殿」と呼ばれた。
本尊は十一面観音、釈迦如来、阿弥陀如来(「興福寺諸堂縁起」)。
隆禅が寛治1年(1087)2月に創建。
尋範が入寺して以来、摂家門跡となる。
平重衡の南都焼討で焼失。元興寺禅定院を譲り受けて移転。
宮門跡であった一乗院と交互に興福寺別当を務めたが、石高を見ても、一乗院の下位にあったと思われる。
明治維新で廃絶となり、最後の門跡は男爵松園家となった。
跡地には奈良ホテルや大乗院庭園がある。