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鎌倉・円覚寺

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

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円覚寺(えんがくじ)は、神奈川県鎌倉市にある臨済宗本山寺院。本尊は宝冠釈迦如来だが創建時は盧遮那仏臨済宗円覚寺派大本山。鎌倉五山の第2位。北条時宗無学祖元を招いて創建。仏光派の拠点だが、十方住持制とされ、曹洞宗を含む様々な流派の僧侶が住職を務めた。将軍家祈願所。一山一寧東明慧日夢窓疎石らが活躍した。近代には人間禅教団を派生したり、鈴木大拙が参禅したりした。塔頭正続院には舎利殿や専門道場(円覚僧堂)がある。鎮守は弁天堂。定額寺瑞鹿山円覚興聖禅寺。(参考 同名寺院円覚寺


伽藍

  • 惣門
  • 山門:天明5年(1785)の無学祖元500年遠忌に際して再建。十一面観音・十二神将・十六羅漢を祀る。
  • 仏殿:円覚寺の本堂。現在の堂は1964年(昭和39年)の再建。「大光明宝殿」の額が掛かる。
  • 法堂:現在は廃絶。
  • 大方丈
    • 庫裏:大方丈に付属。
    • 書院:大方丈に付属。
  • 宗務本所:臨済宗円覚寺派の宗務本所。
  • 鐘楼
  • 白鹿洞:無学祖元の法話を聴くために白鹿が出てきたという洞窟。瑞鹿山の山号の語源。
  • 開基廟:
  • 禅堂
  • 開山堂
  • 開山塔
  • 居士林:1928年(昭和3年)、東京牛込から柳生流剣道場を移築。一般向けの坐禅道場として利用されている。
  • 般若水:
  • 十王堂:
  • 妙香池:虎頭岩
  • 一撃亭:
  • 選仏場:経堂と僧堂を兼ねる。1699年(元禄12年)の再建。薬師如来を祀る。
  • 華厳塔
  • 弁天堂:鐘楼のそばにある。江ノ島弁才天の加護で梵鐘が完成したとして祀った。
  • 舎利殿能仁寺から請来し、大慈寺などに奉安されていた仏牙舎利を祀るという。現在の建物は旧太平寺仏殿(もしくは客殿)。
  • 白鷺池:白鷺となった鶴岡八幡宮の神霊が無学祖元をこの地に導いたという。

塔頭

  • 正続院:無学祖元の塔所。舎利殿がある。臨済宗専門道場が置かれている。円覚僧堂。元は祥勝院と称した。
  • 仏日庵:北条時宗の塔所
  • 黄梅院
  • 白雲庵:曹洞宗宏智派の拠点だった。
  • 如意庵
  • 正伝庵
  • 続燈庵
  • 寿徳庵
  • 龍隠庵
  • 富陽庵
  • 雲頂庵
  • 伝宗庵
  • 松嶺院
  • 臥龍庵
  • 帰源院
  • 蔵六庵
  • 済蔭庵

歴代住職

  • 1無学祖元(1226-1286):来日僧。円覚寺を創建。
  • 2大休正念(1215-1289):来日僧。中国温州出身。石渓心月に学ぶ。寿福寺・円覚寺・建長寺を歴住。浄智寺を創建。大休派の祖。諡号は仏源禅師。
  • 3鏡堂覚円(1244-1306):来日僧。蜀出身。無学祖元と共に来日。浄智寺・円覚寺・建長寺・建仁寺を歴住。
  • 4桃渓徳悟(1240-1306):入元僧。蘭渓道隆の弟子。無学祖元の来日と共に帰国。円覚寺・東漸寺を歴住。諡号は宏覚禅師。
  • 5葦航道然(1219-1301):蘭渓道隆の四高弟の一人。円覚寺・建長寺を歴住。
  • 6西澗子曇(1249-1306):来日僧。一山一寧に従い再来日。円覚寺・建長寺を歴住。「西〓」とも表記し「すどん」とも読む。諡号は大通禅師。
  • 7一山一寧(1247-1317):建長寺・円覚寺を歴住●。
  • 8無隠円範(1230-1307):入元僧。紀伊出身。蘭渓道隆に師事。建仁寺・円覚寺・建長寺に歴住。諡号は覚雄禅師。
  • 9無為昭元(1245-1311):円爾弁円の弟子。承天寺三聖寺・東福寺・円覚寺を歴住。諡号は大智海禅師。
  • 10東明恵日(1272-1340):曹洞宗宏智派の来日僧。元の明州出身。沈氏。寧波天寧寺の直翁徳挙の法を継ぐ。北条貞時の招きで来日。曹洞宗第二伝とされる。円覚寺住職。東明和尚。
  • 11南山士雲(1254-1335):円爾弁円の弟子。聖一派系の荘厳門派の祖。崇寿寺を創建。建長寺・円覚寺を歴住●。
  • 12霊山道隠(1255-1325):来日僧。建長寺・円覚寺に歴住。諡号は仏慧禅師。
  • 13雲屋恵輪():
  • 14嶮崖巧安(1252-1331):肥前出身。大休正念の弟子。肥前大光寺を創建。円覚寺・建長寺を歴住。諡号は仏智円応禅師。
  • 15夢窓疎石(1275-1351):天龍寺を創建。円覚寺に住す。
  • 16清拙正澄(1274-1339):来日僧。中国福州出身。浄智寺・円覚寺・建長寺・建仁寺・南禅寺に歴住。開善寺開山となる。建仁寺に再任。
  • 17大川道通(1265-1339):大休正念の弟子。寿福寺・円覚寺に歴住。建長寺に招請されたが入山前に死去。
  • 18白雲恵宗():建長寺・円覚寺を歴住●。「白雲恵崇」?
  • 19天外志高():南洲宏海の弟子。浄智寺・円覚寺に住す。
  • 20嵩山居中(1277-1345):遠江出身。西澗子曇の弟子。入元して古林清茂に師事。南禅寺・建仁寺・円覚寺・建長寺を歴住。諡号は大本禅師。
  • 21枢翁妙環(1273-1354):下野出身。高峰顕日に師事。建長寺・円覚寺を歴住。諡号は仏寿禅師。
  • 22東峰通川():大休正念の弟子。
  • 23象外禅鑑(1279-1355):肥前出身。桃渓徳悟に師事。胎蔵寺を創建。円覚寺・建長寺を歴住。諡号は妙覚禅師。
  • 24明巌正因(1284-1369):建長寺・円覚寺を歴住。塔所は円覚寺正伝庵
  • 25乾峰士曇(1285-1361):筑前出身。南山士雲の弟子。東福寺・南禅寺を歴住し、1355年(文和4年)、円覚寺と建長寺を兼務。少雲。諡号は広智国師。
  • 26東陵永〓(1285-1365):来日僧。曹洞宗宏智派の僧。明州四明出身。無学祖元の親族。天龍寺・南禅寺・建長寺・円覚寺に歴住。
  • 27雲山智越(1280-1358):京都出身。無隠円範の弟子。円覚寺・浄妙寺を歴住。
  • 28容山可充():嶮崖巧安の弟子。
  • 29古先印元(1295-1374):入元僧。薩摩出身。中峰明本に学ぶ。中国の清拙正澄と共に帰国。恵林寺・浄智寺・円覚寺・建長寺を歴住。京都等持寺・陸奥普応寺の開山。正宗広智禅師。
  • 30大喜法忻(?-1368):今川国氏の孫。太平妙準の弟子。浄智寺・円覚寺・建長寺を歴住。円覚寺続灯庵に隠退。諡号は仏満禅師。
  • 31天沢宏潤():建長寺・円覚寺を歴住●。
  • 32東林友丘(?-1369):入元僧。一山一寧の弟子。入元して月江正印や楚石梵琦に学ぶ。建長寺・円覚寺を歴住。
  • 33不聞契聞(1302-1369):曹洞宗の入元僧。武蔵出身。東明慧日の弟子。元に渡り、帰国後円覚寺白雲庵に住す。駿河清見寺・相模金山寺・円覚寺に歴住。号は万休叟。
  • 34東伝士啓(?-1374):筑前出身。南山士雲の弟子。普門寺・東福寺・崇寿寺・円覚寺・建長寺を歴住。
  • 35皈山光一():建長寺・円覚寺を歴住●。「帰山光一」。
  • 36無礙妙謙(?-1369):入元僧。武蔵出身。高峰顕日の弟子。元に渡り、中峰明本に師事。寿福寺・円覚寺を歴住。伊豆国清寺開山となる。諡号は仏真禅師。「無碍妙謙」。
  • 37梅林霊竹():「霊弁」とあるのは誤りか。
  • 38傑翁是英(?-1378):之庵道貫の下で出家。甲斐心経寺・円覚寺・建長寺を歴住。諡号は仏慧禅師。
  • 39石室善玖(1294-1389):入元僧。筑前出身。元の古林清茂に師事。万寿寺・天龍寺・円覚寺・建長寺などを歴住。平林寺開山。
  • 40大拙祖能(1313-1377):入元僧。相模出身。大川道通らに師事。入元して千巌元長に学ぶ。肥後永徳寺・円覚寺・建長寺を歴住。諡号は広円明鑑禅師。
  • 41大法大闡(1306-1384):武蔵出身。夢窓疎石の弟子。浄智寺・円覚寺・天龍寺を歴住。
  • 42此山妙在(1296-1377):入元僧。信濃出身。高峰顕日の弟子。建仁寺・天龍寺・南禅寺・円覚寺を歴住。
  • 43大虚契充():
  • 44少室慶芳(?-1381):高麗から来た空室妙空に師事。円覚寺・建長寺を歴住。円覚寺正源庵に隠棲。
  • 45鈍夫全快(1309-1384):入元僧。霊巌道昭の弟子。入元して月江正印に師事。信濃善応寺を創建。円覚寺・建長寺を歴住。
  • 46太岳妙積():
  • 47椿庭海寿(1318-1401):入元僧。遠江出身。竺仙梵僊の弟子。元に渡り、明の太祖から優遇された。円覚寺・天龍寺・南禅寺に歴住。
  • 48香林讖桂(1313-1385):肯山聞悟の弟子。諡号は等慈禅師。
  • 49承先道欽():塔所は円覚寺桂昌庵
  • 50伯英徳俊(?-1403):入元僧。武蔵出身。了堂素安の弟子。円覚寺・建長寺・天龍寺・南禅寺に歴住。青岳遺老。
  • 51天鑑存円(?-1401):浄智寺・円覚寺・建長寺に歴住。仏果禅師。
  • 52高山道妙():
  • 53大伝有承():
  • 54大円興伊():建長寺・円覚寺を歴住●。
  • 55玉崗蔵珍(1315-1395):来日僧。別伝妙胤と共に来日。相模善福寺上野長楽寺・円覚寺に歴住。
  • 56蔵海性珍(1335-1409):浄智寺・建長寺・円覚寺を歴住。吉祥庵に隠退。
  • 57老仙元〓():建長寺・円覚寺を歴住●。
  • 58曇芳周応(?-1401):夢窓疎石に師事。寿福寺・円覚寺・建長寺に歴住。画僧としても活躍。
  • 59華岳周潘():
  • 60無外円方():建長寺・円覚寺を歴住●。
  • 61東岳文昱():金剛證寺を復興。寿福寺・円覚寺・建長寺を歴住。塔所は円覚寺富陽庵
  • 62少林如春(?-1411):入元僧。曹洞宗宏智派の僧。東明慧日の弟子。元で恕仲無慍に学ぶ。円覚寺・建長寺を歴住。
  • 63愚渓得哲():建長寺・円覚寺を歴住●。
  • 64悦岩興忻():建長寺・円覚寺を歴住●。「悦岩興惟」。
  • 65岳雲祖松():大川道通の弟子。
  • 66月潭中円():
  • 67大翁正隆():
  • 68輔宗妙佐():
  • 69恕堂敬忠():
  • 70大用全用(生没年不詳):少林桂萼の弟子。長楽寺・南禅寺・円覚寺を歴住。「大用全角」?
  • 71無等梵与():
  • 72久庵僧可():建長寺・円覚寺を歴住●。上杉憲将の子。
http://shinden.boo.jp/wiki/%E9%8E%8C%E5%80%89%E3%83%BB%E5%86%86%E8%A6%9A%E5%AF%BA」より作成

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