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唯念寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年10月19日 (水)
唯念寺(ゆいねんじ)は、東京都台東区元浅草にある浄土真宗寺院。真宗高田派。江戸・称念寺、澄泉寺とともに、本山専修寺の分院格で、江戸触頭だった。唯念寺で自決した専修寺15世の堯朝の墓があるらしい。下野・専修寺の一光三尊仏の出開帳が唯念寺でしばしば行われた。藤井方亭、八田華陽、山崎知雄、山田立良の墓があるという。触光院。山号は至心山。
- 1546年(天文15年):浄因が創建。最初、品川にあり、勝念寺と称したが唯念寺と改称した。
- 1646年(正保3年):馬喰町に移った。
- 1646年(正保3年):専修寺堯朝の江戸宿所となったが8月22日に自決。親鸞真蹟を幕府に提出せよとの命令に抗議してのものという。
- 1657年(明暦3年):明暦の大火で焼失。元浅草に再建された。
- 1667年(寛文7年):小塚原に火葬場を与えられ、のち教受坊と称した。
- 元禄年間(1688-1704):専修寺末の触頭と定められた。
- 1714年(正徳4年):7代将軍徳川家継生母の月光院(1685-1752)の由緒により120石(100石とも)が寄進され、紫衣着用が認められた。
(下谷区史ほか)
子院
- 松寿庵:南松寺。関東大震災後、葛飾区を経て練馬区に移転。
- 寿光庵:願寿寺。
- 林昌軒:林柔寺。住職勝田元哲の娘の月光院が6代将軍徳川家宣の側室となり、7代将軍徳川家継の生母となる。関東大震災のあと、葛飾区に移転。
- 教受坊:?