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延勝寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年9月15日 (木)
延勝寺(えんしょうじ)は平安京郊外の白河殿に付属した近衛天皇の御願寺。天台宗。六勝寺の一つ。東には成勝寺、北には得長寿院と京都・尊勝寺があった。
近衛天皇が1149年(久安5年)3月20日に創建。落慶法要には近衛天皇、鳥羽上皇、崇徳上皇が隣席した。金堂や塔の他に一字金輪堂が建てられた。近衛天皇の崩御後、1163年(長寛1年)12月26日、近衛殿の寝殿が移築され、九体阿弥陀堂とした。1219年(承久1年)11月27日、金堂や塔が焼失。1225年(嘉禄1年)9月2日、群盗の放火で焼失。鎌倉時代、室町時代にも存続したが応仁の乱で廃絶したと伝える。1972年(昭和47年)などの発掘調査で庭園遺構などが出土。琵琶湖疏水沿いに石碑が2カ所に建つ。 (日本歴史地名大系、国史大辞典)