出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年6月30日 (木)
正国寺は鹿児島県霧島市隼人町内山田(大隅国姶良郡)にあった律宗寺院。本尊は阿弥陀如来。正高寺・正興寺と共に鹿児島神宮(大隅正八幡宮)の三本地所の一つ。跡地に隼人歴史民俗資料館がある。隼人塚に近い。大和西大寺末。無量寿院。山号は梅霊山。
元寇の時、亀山上皇は西大寺叡尊に命じて一国一寺を建立させたといい、大隅国の寺が正国寺だと伝える。1330年(元徳2年)創建ともいう。「原口」という場所にあり、「正宮の戒壇所」と称した。浜殿下りの時に神輿を奉安して放生会を行った。神仏分離で廃絶。(日本歴史地名大系)