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真宗大谷派鶴来別院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2024年7月7日 (日)
真宗大谷派鶴来別院(しんしゅうおおたには・つるぎ・べついん)は。石川県白山市にある真宗大谷派の別院。加賀一向一揆の中核を担い石川郡を管轄した願得寺の後身とされる。旧称大御坊。(参考:同名寺院願得寺_(同名))
大小一揆の戦乱で小一揆側の指導寺院であった願得寺は、享禄4年(1531)7月23日、本願寺軍に焼き討ちされた。寺伝によると、天文年間(1532-1555)、地元の門徒が鶴来町旧役場の地に道場を再建。大御坊と称したという。江戸時代の記録はないらしいが、明治13年(1880)4月、金沢別院の支院となった。翌年3月仮堂を建立。32年(1899)10月に本堂を落慶した。そして36年(1903)11月に昇格して鶴来別院となった。近くの朝日小学校上に願得寺跡があり、「清澤願得寺實悟僧都舊蹟」の石碑が立つ。
近くの船岡山の墓地の中に親鸞生歯塚がある。
参考文献
- 木場明志監修、2012『別院探訪』真宗大谷派宗務所出版部