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黒川院
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年5月15日 (火)
黒川院(くろかわいん)は筑前国上座郡(福岡県朝倉市)黒川にあった修験道寺院。英彦山霊仙寺座主の住房。
歴史
1334年(建武1年)の創建。後伏見天皇の第六皇子の長助法親王が足利尊氏の讒言で京都を追放され、豊前国の宇都宮信勝を頼って落ち延びた。英彦山(当時は彦山)は法親王を座主として迎え、世襲制座主の初代となった。妻帯僧のため、座主坊は山内には置かれず、黒川に建てられた。これが黒川院である。14代にわたり、黒川を拠点としたが、1623年(元和9年)、破壊された。以後、座主は山内に移った。跡地周辺には黒川高木神社、岩屋神社上宮、「通堂」跡、9代興有墓、14代舜有墓が残る。1989年(平成1年)から発掘調査が継続的に行われている。(『豊前国英彦山 その歴史と信仰』)