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山口・八坂神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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八坂神社(やさか・じんじゃ)は山口県山口市上竪小路にある牛頭天王信仰の神社。祭神は素盞嗚尊・稲田姫命・足名槌命・手名槌命。大内氏居館の築山館跡にある。県社。山口大神宮・仁壁神社・多賀神社・八坂神社・今八幡宮とともに山口五社の一つ。築山神社が隣接する。山口駅そばに御旅所がある。
1369年(正平24年/応安2年)、大内弘世が京都八坂神社の分霊を招いて創建。場所は上竪小路の現在地近くだが、場所は不詳。 1459年(長禄3年)、大内教弘の時代に水の上に遷座。香積寺門前の川の右岸にあった。同年から祇園祭が始まったという。 1519年(永正16年)、大内義興が山口大神宮創建にあたり、その境内に遷座した。 1520年(永正17年)、旧材を利用して社殿を再建した(現在の社殿)。 1864年(元治1年)、藩庁の山口移転に伴い、現在地の築山館跡地に移築遷座した。拝殿と楼門を新築した。 1869年(明治2年)、神仏分離で祇園社から八坂神社に改称した。
社殿構成は山口県周辺の神社に特徴的にみられる楼拝殿造。楼門と拝殿と本殿が一体的に並び、参拝者は楼門で拝む。 本殿は三間社流造で檜皮葺。本殿周囲に16個の蛙股に優れた彫刻がある。 祇園祭の初日に行われる「鷺の舞」は京都八坂神社から伝えられたもので、1583年(天正11年)には行われていた。鷺の舞は京都では現在では断絶した。1542年、山口から津和野(津和野・弥栄神社)にも伝えられたという。 (由緒書)