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摂津深江・法明寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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法明寺(ほうみょうじ)は大阪府大阪市東成区深江南の融通念仏宗中興法明の生誕地にある浄土宗寺院。本尊は快慶作の阿弥陀如来。現在は浄土宗知恩院派。清原院と称す。山号は深江山。深江稲荷神社に隣接する。(参考:同名寺院法明寺)
歴史
法明が建てた「深江の草庵」を発祥とする。深江は法明の出身の清原氏の領地であった。 1318年(文保2年)の創建ともいい、法明が大念仏寺を引退したあとの1347年(正平2年/貞和3年)の創建ともいう。
明暦年間(1655-1657)に善誉により浄土宗に転じ、知恩院末となる。転じたのは1662年(寛文2年)とも。1693年(元禄6年)に諦誉が再興し本堂を再建。法明像が祀られている。雁夫婦を葬ったとも、法明の龕を葬ったともいわれる雁塚がある。
河内六別時の一つと言われることもあるが、喜連法明寺と混同したようだ(『融通念仏宗々憲宗規』明治41には他の別時とともに中本山の一つに喜連法明寺があげられているし、『宗教制度調査資料 第11輯』にも六別時の一つとして喜連法明寺があげられている)。
(『大阪府史蹟名勝天然記念物』『東成郡誌』『日本歴史地名大系』)