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京都・清凉寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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如来像は「生身の釈迦」として厚く信仰を集めた。ウデン王が造立した仏教史上初の仏像、栴檀釈迦像そのものだと信じられるようになり、三国伝来の釈迦と称えられた。 | 如来像は「生身の釈迦」として厚く信仰を集めた。ウデン王が造立した仏教史上初の仏像、栴檀釈迦像そのものだと信じられるようになり、三国伝来の釈迦と称えられた。 | ||
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2017年9月10日 (日) 時点における版
清凉寺(せいりょうじ)は、京都府京都市右京区にある、清凉寺如来信仰の浄土宗・南都仏教の寺院。本尊は釈迦如来。元は、開封の啓聖院にあったものを奝然が持ち帰った。通称は嵯峨釈迦堂。山号は五台山。(参考:同名寺院清凉寺)
目次 |
歴史
棲霞寺の創建
源融の別荘の棲霞観は死後、寺院にされ、棲霞寺と称した。阿弥陀三尊を祀った。 天慶8年(945)、源重明が本堂を再建。
奝然請来の釈迦像
入宋してウデン王造立釈迦の模刻を持ち帰った奝然は愛宕山を中国五台山に見立てて大清凉寺の創建を発願。永延元年(987)、朝廷に願い出るが果たさず、長和5年(1016)死去。 盛算が跡を継いだが、寺院建立は諦め、清凉寺如来を棲霞寺釈迦堂に奉安し、勅許を得て五台山清凉寺と称した。五台山は中国華厳宗の聖地だった。 如来像は「生身の釈迦」として厚く信仰を集めた。ウデン王が造立した仏教史上初の仏像、栴檀釈迦像そのものだと信じられるようになり、三国伝来の釈迦と称えられた。
鎌倉時代
近世
16世紀頃から浄土宗系の僧が寺院運営の実権を握るようになり、真言宗系の僧としばしば対立した。 明治維新で浄土宗に所属した。真言宗系の塔頭は大覚寺末となった。 (日本歴史地名大系、国史大辞典)