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子島寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2017年4月30日 (日)
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- | '''子島寺'''(こじまでら)は、奈良県高市郡高取町にある[[真言宗]] | + | '''子島寺'''(こじまでら)は、奈良県高市郡高取町にある[[南都仏教]]・[[真言宗]]寺院。現在の本尊は[[大日如来]]だが、元は[[観音]]だったらしい。真言密教[[子島流]]の発祥地。元は[[興福寺一乗院]]末だったが、現在は[[真言宗御室派]]。歴史には不明な点が多い。奈良時代後期、伝説的な僧侶[[報恩]]が創建。2世の延鎮は[[清水寺]]を創建したことでも知られる。永観年間、[[興福寺]]真興が仮寓し、山下に[[観覚寺]]を創建した。真興が[[一条天皇]]の病気平癒に霊験があったとして賜った両界曼荼羅は子島曼荼羅と呼ばれる。戦国時代の兵乱で焼失するが、豊臣秀長が再興。幕末には月照が訪れている。明治初年に一時廃絶するが復興。'''子嶋寺'''とも表記。'''子島山寺'''、'''小島山寺'''、'''千寿院'''とも称す。山号は報恩山、昔は丹恵山、子島山。(『日本大百科全書』『日本歴史地名大系』) |
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2017年4月30日 (日) 時点における最新版
子島寺(こじまでら)は、奈良県高市郡高取町にある南都仏教・真言宗寺院。現在の本尊は大日如来だが、元は観音だったらしい。真言密教子島流の発祥地。元は興福寺一乗院末だったが、現在は真言宗御室派。歴史には不明な点が多い。奈良時代後期、伝説的な僧侶報恩が創建。2世の延鎮は清水寺を創建したことでも知られる。永観年間、興福寺真興が仮寓し、山下に観覚寺を創建した。真興が一条天皇の病気平癒に霊験があったとして賜った両界曼荼羅は子島曼荼羅と呼ばれる。戦国時代の兵乱で焼失するが、豊臣秀長が再興。幕末には月照が訪れている。明治初年に一時廃絶するが復興。子嶋寺とも表記。子島山寺、小島山寺、千寿院とも称す。山号は報恩山、昔は丹恵山、子島山。(『日本大百科全書』『日本歴史地名大系』)