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家原寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年6月28日 (木)
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- | '''家原寺'''(えばらじ)は、大阪府堺市西区にある[[行基]]生誕地にある[[真言宗]]寺院。本尊は文殊菩薩。[[行基建立四十九院]]の一つ。現在は[[高野山真言宗]]。中世は[[真言律宗西大寺流]]に属し、[[戒壇]]が置かれていた。'''神崎院'''、'''善光寺'''、'''清凉院'''とも。山号は一乗山。(参考:同名寺院[[家原寺_(同名)]]) | + | '''家原寺'''(えばらじ)は、大阪府堺市西区にある[[行基]]生誕地にある[[真言宗]]寺院。本尊は文殊菩薩。[[行基建立四十九院]]の一つ。現在は[[高野山真言宗]]。中世は[[真言律宗西大寺流]]に属し、[[戒壇]]が置かれていた。'''神崎院'''、'''善光寺'''、'''清凉院'''とも。山号は一乗山。(参考:同名寺院[[家原寺_(同名)]]、[[誕生寺]]) |
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*中室院:子院 | *中室院:子院 | ||
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2018年6月28日 (木) 時点における最新版
家原寺(えばらじ)は、大阪府堺市西区にある行基生誕地にある真言宗寺院。本尊は文殊菩薩。行基建立四十九院の一つ。現在は高野山真言宗。中世は真言律宗西大寺流に属し、戒壇が置かれていた。神崎院、善光寺、清凉院とも。山号は一乗山。(参考:同名寺院家原寺_(同名)、誕生寺)
目次 |
歴史
古代
『行基年譜』によると、慶雲元年(704)、行基が生家を寺院にしたのが始まりだという。 初期の伽藍の様子は明らかでない。 平安時代末期、仁範が復興(『粉河寺縁起』)。
鎌倉時代
鎌倉時代になると、1245年、西大寺叡尊が住職となり、諸堂を復興(『興正菩薩行実年譜』)。 同年9月には唐招提寺覚盛と共に別授戒を行った。真言律宗宗祖となる叡尊にとって最初の別授戒だった。
1316年、住職の行覚が『行基菩薩行状絵伝』を作成。同図から中世の境内の状況が分かる。 1479年には『行基菩薩縁起図絵詞』が作られた。
室町時代
室町時代には和泉の安国寺になったとみられている。はっきりとした史料は残っていないが、1445年の東寺文書に「大鳥郡家原の安国寺」とある。 1382年、兵火で焼失。1574年に再建。
江戸時代
江戸時代後期、田安家から寺領寄進。
近現代
1966年、高野山真言宗別格本山となる。戦後は学問成就、合格祈願の寺として喧伝される。 (日本歴史地名大系、国史大辞典)