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「読売では暴力は当たり前だ」(真偽は不明)と何度言われても、本願にはほど遠い。東京都の放送局や伊賀でも同様なのか。
宗教団体・大学・メディアは「平和憲法を守れ」と主張する以前に、自ら刑法を侵さず、労働基準法を守るべきだ。「愚者の自覚」「智者のふるまいをしない」を言い訳とせず、人権同和活動を閉鎖せず、総本山警備員の集団リンチ傷害事件の隠蔽をやめるべきだ。国民の税金も使われた上で、血が流れた事件を曖昧にして落慶法要を行うつもりか。「お前を人権侵害で訴える」というなら早く訴えたらいかがか。
宗教界、言論界から暴力や差別が無くなるにはまだ無量年かかるのか。まあ無理か。

律宗

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2018年7月14日 (土)

真言律宗から転送)
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律宗(りっしゅう)は、北伝仏教大乗仏教の一宗派。日本では、現在の律宗唐招提寺派真言律宗西大寺派以外にも、個々に様々な教団や潮流が存在した。

目次

歴史

インド

インド仏教では各教団(部派)ごとに独自の戒律が定められていた。大乗仏教の時代になると、唯識派(瑜伽行派)と中観派がそれぞれ独自の戒律を持った。密教では三摩耶戒が生まれた。

チベット

チベット仏教では、小乗戒では有部律が、大乗戒では瑜伽戒が重視された。大乗戒では中観派系の戒も伝わっている。律宗という形で、戒律を専修する宗派は生まれなかったようである。

中国

戒律だけを専門に研究する律宗が成立。朝鮮や日本にも伝えられた。

流派

中国

戒律を専門に修学する律宗が成立した。以下の通り、様々な宗派に別れたが、道宣が大成した南山派が主流となった。

  • 并部派:四分律。法願(524-587)が中心。并州(山西省太原市)の大興国寺を拠点とした。
  • 相部派:四分律。開祖は法礪(569-635)。相州日光寺(河北省邯鄲市臨漳県)を拠点とした。
  • 西塔派:開祖は満意(569-635)。
  • 南山派:四分律。開祖は道宣(596-667)。終南山豊徳寺を拠点とした。鑑真を経て日本に伝わった。
  • 東塔派:四分律。開祖は懐素(625-698)。長安崇福寺東塔を拠点とした、
  • 会正派:開祖は允堪(1005-1061)。西湖菩提寺が拠点。
  • 資持派:開祖は元照(1048-1116)。杭州祥符寺、杭州霊芝崇福寺。

朝鮮

  • 律宗:通度寺を拠点とする。細かく分化することはなかったようである。

日本

律宗系

狭義の律宗。四分律に基づく中国の南山派を継承。そのため、基本的には天台宗の理解に基づく戒律観を持つが、日本天台宗では最澄が四分律を否定したため衰退。一方、引き続き行われた真言宗と接近し、真言宗と律宗の兼学が一般化した。唐招提寺西大寺東大寺戒壇院泉涌寺が四本山。

  • 律宗(古代):古代の律宗。開祖は鑑真(688-763)とされるが、それ以前から律宗という宗派は存在していたという。中国律宗の南山派を受け継ぐ。そのため中国天台宗の教義が基盤。唐招提寺、東大寺戒壇院、屋島寺大和・仏国寺
  • 泉涌寺流:中世に興った四宗兼学の北京律。俊ジョウ(1166-1227)が開いた。泉涌寺を拠点とする。天台宗の系統だが、宋からの輸入で、日本天台宗とは異なる立場だったと思われる。中世の戒律復興の先駆者だったが、長くは続かず、南京律・唐招提寺流に吸収された。
  • 如導派:中世に興った四宗兼学の北京律。無人如導(1284-1357)が開いた。泉涌寺流と浄土宗鎮西派一条流を兼学する流派。五辻・長福寺を拠点とした。泉涌寺末に吸収された。見蓮上人門徒。
  • 唐招提寺流:中世に興った南京律系の真言律。開祖は覚盛(1194-1249)。唐招提寺が拠点。中世に生まれた流派だが、時代が下るにつれ、戒壇院流と共に鑑真正統を意識するようになる。現在の「律宗」。
  • 戒壇院流:中世に興った南京律系の真言律。唐招提寺流を受け継ぐ円照(1220-1277)が開いた。東大寺戒壇院を拠点とする。廃絶か。
  • 西大寺流:中世に興った南京律系の真言律。叡尊(1201-1290)が開いた。西大寺が拠点。法相宗の戒律理解に基づく点が唐招提寺流・戒壇院流と異なる。現在の真言律宗西大寺派(正式には「真言律宗」)。
  • 西明寺流:江戸時代に興った真言律。俊正明忍(1576-1610)が開いた。西明寺野中寺神鳳寺高野山円通寺などを拠点とする。円通寺はのち有部律の道場となる。法隆寺北室院を拠点とする一源派が現存。
  • 霊雲寺流:江戸時代に興った真言律。浄厳(1639-1702)が開いた。密教を基礎とし、西大寺流とは距離を置く。有部律も併用する。霊雲寺を拠点とする。河内・延命寺。現在の真言宗霊雲寺派。如法真言律。
  • 高貴寺流:江戸時代に興った真言律。慈雲(1718-1804)が開いた。高貴寺長栄寺を拠点とする。上田天瑞によれば必ずしも四分律だけでなく、諸部を批判的に用いているという(「妙瑞和尚と有部律」)。正法律。
  • 円通寺流:江戸時代に興った有部律系の真言律。高野山円通寺の妙瑞(1696-1764)が開祖。四分律復興を批判して、空海が唱えた有部律の復興を説いた。円通寺、丹後・松尾寺安芸・福王寺を「有部律の三僧坊」と呼んだ。

天台宗系

日本天台宗では円頓戒(円戒)という特殊な大乗戒が用いられている。あくまで天台教学の一部としての戒律研究であり、律宗の流派とするのは厳密にはふさわしくないかもしれない。開祖最澄は、大乗仏教に具足戒は不要とし、法華経の精神に基づき梵網戒のみ受戒すればよいと提唱して、それを円頓戒と名付けた。延暦寺戒壇院で授戒が行われている。諸師に研究され、当初、流派と呼べるものはなかったが、平安時代末に、比叡山黒谷青龍寺を拠点に円頓戒復興を志した叡空の門流が黒谷流と呼ばれ、天台宗から派生した各宗派に現在も伝わっている。

  • 黒谷流:叡空(?-1179)が開祖。黒谷青龍寺を発祥地として、のち拠点は法勝寺に移る。叡空、法然、信空、湛空、恵尋、恵顗、興円、円観と伝えられた。興円、円観らは黒谷から出て神蔵寺帝釈寺で修行。十二年籠山行を復興した。そして京都に元応寺法勝寺の拠点を得た。円観の弟子に光宗、惟賢がおり、それぞれ元応寺と法勝寺を継ぎ、二流に分かれた。のち法勝寺流を受け継いだ真盛が西教寺を拠点に一派を興した。円頓戒は密教と無関係だったが恵顗の時から円頓戒を重授戒灌頂として授けるようになった。また法然に学んだ信空や証空を経て現在の浄土宗でも黒谷流円頓戒が伝えられている。
  • 元応寺流:元応寺に伝えられた黒谷流の支流。光宗を派祖とする。
  • 法勝寺流:法勝寺に伝えられた黒谷流の支流。その後の主流となった。円観(1281-1356)、あるいは惟賢を派祖とする。
  • 西教寺流:室町時代、持戒念仏を旨とした天台僧真盛(1443-1495)が開いた流派。拠点は西教寺。法勝寺流を受け継ぐ。現在の天台真盛宗
  • 廬山寺流:円密戒浄兼学の流派。実導(1309-1388)が開く。廬山寺が拠点。浄土宗西山派?
  • 三鈷寺流:浄土宗西山派?三鈷寺が拠点?
  • 二尊院流:浄土宗鎮西派?二尊院が拠点。開祖は湛空(1176-1253)?
  • 下野大戒:江戸時代、浄土真宗高田門徒の真淳が唱えた。親鸞以来、専修寺には円頓戒が伝えられていると主張した。

円頓戒・四分律兼学

僧侶の風紀が乱れた時代には円頓戒だけでは不充分だとして、一度は否定した具足戒も受戒する運動が江戸時代に起こった。天台宗のみならず、円頓戒を用いる各宗派にも広がった。

  • 安楽律院流:慈山妙立(1637-1690)が開く。安楽律院が拠点。梵網戒に加えて四分律も学ぶ。異端論争をもたらした。12年籠山行と結び付ける。寺門派では園城寺法明院が拠点。
  • 浄土宗興律派:浄土宗で通常用いる天台系円頓戒に加えて、四分律を受ける一派。浄土律。便宜上、ここでは鎮西、西山などの総称とする。捨世派と明確な区別はないらしい。忍徴信阿(1645-1711)、性憲慈空(1646-1719)、霊潭性澂(1676-1734)らを開祖とすることが多いが、これ以前に壬生派と呼ばれた唯称知空(1617-1680)もいた。
  • 法華律宗
  • 融通律:詮海が唱えた。
  • 禅律:持戒禅。一絲文守、古月禅材など。

人物


寺院

経典

小乗律

  • 五部律
    • 『十誦律』:説一切有部が伝えた律典。薩婆多部十誦律ともいう。
    • 『四分律』:法蔵部が伝えた律典。曇無徳律とも。
    • 『僧祇律』:大衆部が伝えた律典。摩訶僧祇律とも。
    • 『五分律』:化地部が伝えた律典。
    • 『解脱律』:飲光部が伝えた律典。書名のみ伝わり現存しない。迦葉遺律、伽葉惟律ともいう。
  • 有部律:根本説一切有部が伝えた律典群。真言宗で用いられている。チベット密教でも用いる。
  • パーリ律

大乗律

  • 瑜伽戒系
    • 『瑜伽師地論』:
    • 『菩薩地持経』:瑜伽師地論の部分訳。
  • 中観派系
    • 『入菩提行論』:寂天著。
    • 『大乗集菩提学論』:寂天著。
  • 梵網戒系
    • 『梵網経』:中国の偽経と言われる。
    • 『瓔珞本業経』:『梵網経』系の戒律を説く。

その他

  • 「表無表章」:自誓受戒
  • 『占察経』:自誓受戒が説かれている。

教義

現代の日本仏教では全く消滅している制度だが、僧俗の階梯は次の七つがあった。男性は優婆塞、沙弥、比丘。女性は優婆夷、沙弥尼の次に、2年間式叉摩那となった後、比丘尼となる。これを七衆という。優婆塞、優婆夷は在俗信者。沙弥、沙弥尼、式叉摩那は見習い僧で、比丘、比丘尼が正式な僧侶とされる。それぞれの段階を進むごとに受戒が必要であった。

戒律に関する儀式としては授戒(受戒)、捨戒、布薩などがある。比丘授戒には通受、別受、従他受戒、自誓受戒、重受戒などの種類がある。従他受戒は通常の受戒で、自誓受戒は戒師がいない時に仏から直接受戒する臨時の作法。重受戒は重ねて受戒すること。布薩は月二回行う反省会のこと。三聚浄戒を三つ同時に受ける場合、通受といい、摂律儀戒だけを受けることを別受という。受戒には三師七証と呼ばれる10人の僧侶(比丘)が必要とされる。儀式の責任者の戒和尚(戒和上)、儀式の司会者となる羯磨師(こんまし)、受戒者に教える教授師の3人と証明師7人。増えてもいいし、略式では減っても良い。薬師寺戒壇や観世音寺戒壇では三師二証5人で行われた。

受戒すれは戒牒が授けられる。古い戒牒としては空海が東大寺戒壇院で具足戒を受けた時の写しが残っている。延暦14年4月9日付だが、本当にこの日に受けたかは疑問視されている。受戒の日が僧侶になった経歴の起点となり、席次などで年齢よりも戒﨟が重視された。

男女で大きな違いがあり、インドの女性蔑視が反映された結果と言われる。戒壇での受戒に参加できるのは男性のみ。そのため日本古代の尼僧はほとんど沙弥戒のみで、正式な僧侶として比丘尼になるものはまれだった。また式叉摩那から比丘尼になるための受戒は2回必要だった。式叉尼が尼戒壇で受戒の後、本法位となり、その後、僧寺戒壇で受戒してようやく比丘尼となった。

東大寺や観世音寺では原則として毎年3月から4月に行われた。一方、薬師寺では3年に一度でしか行われなかった。さらに円仁が下野国周辺の僧侶の受戒を延暦寺で行うこととしたため、薬師寺戒壇は早くに廃れた。東大寺と観世音寺では中世末まで行われていた。受戒者が増えた延暦寺では4月8日と11月8日が恒例となった。

天台宗では梵網戒のみを授ける日本独自の授戒が行われている。最澄が提唱した大乗戒である。延暦寺戒壇では釈迦を戒和上、文殊を羯磨師、弥勒を教授師、十方仏を証明師、十方菩薩を立会人の同学等侶として授戒する。以上を不現前五師という。実際には座主が伝戒師となる。松尾剛次は一種の自誓受戒と解釈している。しかし、対外的には、梵網戒のみの天台僧は半人前の沙弥扱いであった。そのため、比叡山の僧が中国に留学する時は東大寺戒壇で受戒したとの戒牒を偽造して持って行った。


小乗戒(声聞戒)

  • 具足戒:
    • 比丘戒
    • 比丘尼戒

大乗戒(菩薩戒)

  • 梵網戒:『梵網経』に基づく。
    • 十重禁戒:十戒とも。
    • 四十八軽戒:
  • 瑜伽戒
    • 三聚浄戒:多数の経典に説かれるが『瑜伽師地論』『地持経』『瓔珞経』などがある。摂律儀戒、摂善法戒、摂衆生戒(饒益有情戒)の三つ。三聚戒。
    • 地持戒:瑜伽師地論系『菩薩地持経』に基づく。
  • 十六条戒:曹洞宗独自の戒。三帰戒と三聚浄戒と十重禁戒。道元が提唱。
    • 三帰戒:曹洞宗独自の戒。
  • 達磨一心戒
  • 三摩耶戒:密教で用いる戒。菩提心戒ともいう。

  • 在家戒
    • 五戒:在家戒
    • 八斎戒:在家戒。八戒、八関斎戒、近住戒とも。
    • 十善戒:十戒とも。仏教以前から十善・十悪の観念が古代インド社会で広まっていたが、戒としてまとめられたのは初期大乗仏教になってから。般若経や十地経に説かれている。
  • 沙弥戒:十戒、沙弥十戒とも。

文献

  • 『律苑僧宝伝』:日中の律僧の伝記。野中寺3世の戒山慧堅が元禄2年編纂。平成19年刊行[1][2][3]
http://shinden.boo.jp/wiki/%E5%BE%8B%E5%AE%97」より作成

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