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摩利支天信仰

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年10月20日 (金)

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[[ファイル:本法寺・摩利支天堂・扁額.jpg|thumb|200px|本法寺・摩利支天堂・扁額]]
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| style="text-align:center;background-color:#ededed"|'''摩利支天信仰 '''
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'''摩利支天'''(まりしてん)は、インド起源の[[仏教]]の神で、陽炎を神格化したものとされるが日本では軍神としての性格が強い。天部の[[護法神]]と言われるが元来は[[仏母尊]]という説もある。インド神話では[[梵天]]の御子神とされ、梵天がアスラと戦った時に日と月を守護したという。日の前にあって姿を見せず、隠形として力を添えるという。イノシシを[[神使]]とする。サンスクリット語ではマリーチで、末利支天、摩利大仙、摩里支、末里支、末利支提婆ともいい、漢訳で陽炎、威光とも表記する。日本では[[日蓮宗]]や[[禅宗]]の守護神とされ、[[臨済宗]]の清拙正澄、日蓮宗の[[日親]]も信仰した。[[修験道]]や山岳信仰でも重視され、霊山の峰の名にもよく使われている。また軍神として武士に信仰され、[[楠木正成]]、[[足利尊氏]]、[[上杉謙信]]、[[毛利元就]]、[[徳川家康]]らが崇敬した。兵法の念流や槍術伊東流、剣術新陰流、剣術丹石流といった武道では摩利支天の霊験が語られる。
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尊様は三面八臂で猪の上の三日月に立ち、弓や金剛杵を持つ姿が多いが一面二臂像や三目六臂像もある。女形で表現されることもある。[[大黒天]]・[[弁才天]]とともに'''三天'''とも呼ばれる。
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*[[目次#日本編|日本編]] >> [[目次#仏教|仏教]] >> [[目次#信仰系譜^2|信仰系譜]] >> [[摩利支天信仰]]
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==概要==
 
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'''摩利支天'''(まりしてん)は、インド起源の[[仏教]]の神で、陽炎を神格化したものとされる。天部の[[護法神]]と言われるが元来は[[仏母尊]]という説もある。イノシシを使いとする。日本では[[日蓮宗]]や[[禅宗]]の守護神とされる。武士に信仰され、[[楠木正成]]、[[足利尊氏]]、[[毛利元就]]、[[徳川家康]]らが崇敬した。
 
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==由緒==
 
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==歴史==
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==一覧==
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*[[出羽・金勝寺]]摩利支天堂:山形県山形市山家本町。[[曹洞宗]]。
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=== 上古 ===
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*[[徳大寺]]:東京都台東区。聖徳太子作の摩利支天像を祀る。[[日蓮宗]]。下谷摩利支天。
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=== 古代 ===
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*[[江戸・法明寺|法明寺]]玄静院:東京都豊島区。日蓮宗。摩利支天堂がある。
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=== 中世 ===
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*[[摩利支天社]]:埼玉県深谷市江原。[[木曽御嶽信仰]]の神社。[[高野山真言宗]]。
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*[[建長寺]]禅居院:神奈川県鎌倉市。臨済宗。清拙正澄の塔所。清拙正澄将来の摩利支天像があった。
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*[[金沢・宝泉寺|宝泉寺]]:石川県金沢市子来町。本尊は摩利支天。高野山真言宗。
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*[[遠江光明寺|光明寺]]奥之院:静岡県浜松市天竜区山東。曹洞宗。[[醍醐天皇]]勅願の摩利支天像があり、[[徳川家康]]が信仰したという。
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*[[建仁寺摩利支天堂]]:京都府京都市東山区小松町。臨済宗[[建仁寺]]塔頭の[[禅居庵]]にある。清拙正澄の塔所。
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*[[南禅寺摩利支天堂]]:京都府京都市左京区。臨済宗[[南禅寺]]塔頭の[[聴松院]]にある。清拙正澄の塔所。
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*[[妙心寺聖沢院]]:京都府京都市右京区。臨済宗[[妙心寺]]の塔頭。重要文化財の摩利支天画像がある。
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*[[京都・本法寺|本法寺]]摩利支天堂:京都府京都市上京区。日蓮宗。
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=== 近世 ===
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==経典==
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*『陀羅尼集経』
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=== 近代 ===
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*『大摩里支菩薩経』
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*『摩利支天経』
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==制度==
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==信仰==
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==系譜==
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*[[建仁寺摩利支天堂]]:京都府京都市東山区小松町。[[建仁寺]]塔頭の[[禅居庵]]にある。
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*[[妙心寺]] 聖沢院
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*[[徳大寺]]
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*[[摩利支天社]]
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*[[金沢・宝泉寺]]
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==組織==
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==古典籍==
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==画像==
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==参考文献==
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==脚注==
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[[category:系譜記事]]
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2023年10月20日 (金) 時点における最新版

本法寺・摩利支天堂・扁額
建仁寺禅居庵のイノシシ像

摩利支天(まりしてん)は、インド起源の仏教の神で、陽炎を神格化したものとされるが日本では軍神としての性格が強い。天部の護法神と言われるが元来は仏母尊という説もある。インド神話では梵天の御子神とされ、梵天がアスラと戦った時に日と月を守護したという。日の前にあって姿を見せず、隠形として力を添えるという。イノシシを神使とする。サンスクリット語ではマリーチで、末利支天、摩利大仙、摩里支、末里支、末利支提婆ともいい、漢訳で陽炎、威光とも表記する。日本では日蓮宗禅宗の守護神とされ、臨済宗の清拙正澄、日蓮宗の日親も信仰した。修験道や山岳信仰でも重視され、霊山の峰の名にもよく使われている。また軍神として武士に信仰され、楠木正成足利尊氏上杉謙信毛利元就徳川家康らが崇敬した。兵法の念流や槍術伊東流、剣術新陰流、剣術丹石流といった武道では摩利支天の霊験が語られる。 尊様は三面八臂で猪の上の三日月に立ち、弓や金剛杵を持つ姿が多いが一面二臂像や三目六臂像もある。女形で表現されることもある。大黒天弁才天とともに三天とも呼ばれる。



一覧

経典

  • 『陀羅尼集経』
  • 『大摩里支菩薩経』
  • 『摩利支天経』
http://shinden.boo.jp/wiki/%E6%91%A9%E5%88%A9%E6%94%AF%E5%A4%A9%E4%BF%A1%E4%BB%B0」より作成

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