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日蓮宗不受不施門流

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

2017年1月28日 (土) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
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不受不施派(ふじゅふせは)は、日蓮宗流派の一つ。

  • 津寺派:日講を派祖とする流派。不導師派。拠点は津寺庵、大阪衆妙庵
  • 尭了派:日尭と日了を派祖とする流派。日指派。導師派。拠点は、日指庵
  • 日題派:日題を派祖とする流派。断絶。
  • 悲田派:不受不施派の主流からは異端、裏切者とみなされている。

目次

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現在の本山

関連寺院

人物旧跡

派祖

  • 日奥(1565-1630):不受布施派の開祖。京都妙覚寺19世。1595年(文禄4年)の豊臣秀吉の千僧供養の出仕を拒否。徳川家康が対馬に配流。安国院、仏性院と称す。中祖と呼ばれる。

前六聖人

前六聖人(ぜんろくしょうにん)は、1630年(寛永7年)の寛永法難(身池対論)で配流となった6人の僧侶。前六ともいう。(『忘れられた殉教者』)

  • 日樹(1574-1631):池上本門寺16世(妙本寺16世)。飯高檀林化主。備中国浅口郡出身。浅草長遠寺を創建。日奥に私淑し、不受不施を唱える。身池対論で敗れ、信濃伊那に流される。長野県飯田市に墓所がある。長遠院と号す。
  • 日賢:中山法華経寺の僧侶。飯高檀林。常葉檀林の創始者。遠江横須賀に配流。
  • 日弘:平賀本土寺の僧侶。伊豆戸田に配流。
  • 日領:小湊誕生寺の僧侶。小西檀林能化。佐渡を経て、陸奥中村に配流。
  • 日充:中村檀林の僧侶。陸奥磐城平に配流。
  • 日進:碑文谷法華寺の僧侶。信濃上田に配流。

後六聖人

後六聖人(ごろくしょうにん)は、1665年(寛文5年)から翌年の法難(「寛文の惣滅」)で配流となった6人の僧侶。後六ともいう。この前後に配流となった者は多く、70人以上に上るという。日完のように流罪後に日述に対して盗みを行い不信心者とみなされ聖人には数えられていないという者もいる。(『忘れられた殉教者』)

  • 日述:平賀本土寺の僧侶。伊予吉田に配流。愛媛県宇和島市に墓所がある。
  • 日堯:興津妙覚寺の僧侶。讃岐丸亀に配流。興津妙覚寺にある文字を削り取られた墓石が日堯の墓だという。
  • 日了:雑司ケ谷法明寺の僧侶。讃岐丸亀に配流。
  • 日講:妙興寺の僧侶。日向佐土原に配流。宮崎県宮崎市佐土原に墓所がある。
  • 日浣:玉造檀林の僧侶。肥後人吉に配流。
  • 日庭:自証寺開山。将軍家光の娘の霊仙院(母は側室自証院)の帰依を受けていたため、1665年(寛文5年)の寛文法難では寺を出るだけで済んだ。その後、潜伏して自証庵を構えた。しかし、1687年(貞享4年)に佐渡流罪となる。

矢田部六人衆

矢田部六人衆は、岡山藩の寛文法難(「心学法難」とも呼ばれる)で、1668年(寛文8年)6月に処刑された備前矢田部の信徒6人。僧侶日閑と一般信徒の男性5人。矢田部六人衆、佐伯六人衆ともいう。他に28人が追放された。(『忘れられた殉教者』『歴史のたてよこ』)

  • 日閑:本久寺の僧侶。妙覚院と号す。
  • 河本五兵衛
  • 河本仁兵衛
  • 松田五郎右衛門
  • 河本喜右衛門
  • 花房七太夫

福田五人衆

福田五人衆は、岡山藩の寛文法難で、1669年(寛文9年)2月から3月にかけて石窟に籠もり、断食入定した美作の信徒5人。日勢という僧侶と一般信徒の女性4人が佐良山の古墳の石室に入り、二度と出てこなかった。(『忘れられた殉教者』)

  • 日勢:本久寺の僧侶。
  • 妙意
  • 妙定
  • 妙現
  • 妙勢

その他

  • 日完:大野法蓮寺。蓮華寺。1665年(寛文5年)の寛文の法難で、日述と同じく伊予吉田に配流となるが、その後、日述に対して盗みを働いたとして死刑となったという。不受不施の信仰もなかったとして、後六聖人から外された。(『忘れられた殉教者』)
  • 日献:諫暁僧。
  • 日妙:三宅島に流罪。
  • 日英:妙満寺。
  • 日発:興津妙覚寺
  • 日感:法蓮寺
  • 三宅島 不受不施僧の墓碑を集めた墓地がある
  • 八丈島
  • 満姫 前田家出身。浅野家に嫁ぐ。国前寺を創建
http://shinden.boo.jp/wiki/%E6%97%A5%E8%93%AE%E5%AE%97%E4%B8%8D%E5%8F%97%E4%B8%8D%E6%96%BD%E9%96%80%E6%B5%81」より作成

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