毘沙門堂

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

2019年9月17日 (火) 時点における版

毘沙門堂（びしゃもんどう）は、京都府京都市山科区にある、毘沙門信仰の天台宗門跡寺院。本尊は毘沙門天。天台宗延暦寺派門跡寺。出雲寺が起源とされる。あるいは護法寺、尊重寺、平等寺を合併して成立したともいう。江戸時代に天海、公海が復興。毘沙門堂門跡。山科御殿。

歴史

1665年、公海が復興。 公海の時代に門跡寺院となった。

伽藍

• 本堂
• 霊殿：阿弥陀如来を本尊。歴代門主の位牌を祀る。1563年京都御所から移築。
• 宸殿：後西天皇の旧殿を1686年移築。
• 庫裏
• 観音堂
• 高台弁財天
• 輪王寺宮毘沙門堂墓地

子院

• 養源院：毘沙門堂の脇門跡とされた（国史大辞典）。
• 双林院：
• 龍華院：
• 妙光院：

組織

住職

• 明禅（1167-1242）<>：林泉坊にいた。天台密教毘沙門堂流の祖の智海の弟子。あるいは明禅が毘沙門堂流の祖ともいう。晩年は浄土教に帰依し、法然門下の信空の弟子になったともいう。（高橋秀栄「毘沙門堂流の学匠たち」）
• 顕瑜（）<>：林泉坊にいた。
• 経海（1208-）<>：
• 公豪（）<>：天台座主。
• 実禅（）<>：
• 実超（）<>：
• 実尊（）<>：
• 実救（）<>：
• 実円（）<>：
• 実修（）<>：
• 公承（1406-1485）<>：三条実冬の子。天台座主。
• 明円（）<>：
• 忠承（）<>：
• 公意（）<>：
• 覚真（）<>：
• 観経（）<>：
• 行然（）<>：
• 仙雲（）<>：
• 成尊（）<>：
• 仙尊（）<>：
• 遍豪（）<>：
• 公厳（）<>：
• 天海（1536-1643）<>：中興
• 公海（1607-1695）<>：花山院忠長の子。寛永寺2世。久遠寿院と号す。
• 守澄法親王（）<>：輪王寺宮3代。『日本仏家人名辞書』になし。
• 天真法親王（）<>：輪王寺宮。『日本仏家人名辞書』になし。
• 公弁法親王（1669-1716）<>：輪王寺宮。
• 童形（）<>：『望月仏教大辞典』になし。
• 公尊法親王（）<>：『望月仏教大辞典』になし
• 公寛法親王（）<>：輪王寺宮。
• 公遵法親王（）<>：輪王寺宮。
• 公啓法親王（）<>：輪王寺宮。
• 公顕法親王（）<>：輪王寺宮。
• 公延法親王（）<>：輪王寺宮。
• 公澄法親王（）<>：輪王寺宮。
• 舜仁法親王（）<>：輪王寺宮。
• 公紹法親王（）<>：輪王寺宮。公詔
• 慈性法親王（）<>：輪王寺宮。
• 公現法親王（）<>：輪王寺宮。能久親王。
• 今出川行全（）<>：
• 赤松光映（1819-1895）<>：天台座主。公英
• 中山玄航（1828-）<>：天台座主。
• 奥田公昭（）<>：真正極楽寺。
• 山中忍海（）<>：宗務総長。早稲田大学卒。聖衆来迎寺住職。毘沙門堂門跡門主。
• 中山玄秀（1879-1959）<>：天台座主。
• 梅山円了（1903-1997）<1978-1991>：天台座主254世。
• 誉田玄昭（1915-1999）<>：
• 森川宏映（1925-）<>：天台座主256世。
• 61叡南覚範（1926-）<2007?->：

公尊まで『日本仏家人名辞書』。「公海」～「玄航」は『望月仏教大辞典』。

• 「諸門跡伝―毘沙門堂・曼殊院・滋賀院」『華頂要略』142[1]