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知恩院勢至堂
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年8月16日 (水)
知恩院勢至堂は京都府京都市東山区林下町の知恩院にある法然の本地堂。本尊は勢至菩薩。
勢至菩薩は源信作という。東壇には玄誉が奉安した阿弥陀如来があり、西壇には善導像を祀る。1718年(享保3年)、1530年(享禄3年)再建の知恩院御影堂を移築して勢至堂とした。入母屋造り本瓦葺き。知恩院で現存最古の建造物。1894年(明治27年)修復。伝後奈良天皇筆「知恩教院」の額を掲げる。1690年(元禄3年)の一万日回向や1718年(享保3年)の二万日回向など不断念仏が行われた。本地堂ともいう。1894年(明治27年)8月、付属の庫裏を改築。庫裏は東衆寮と西衆寮に分かれる。1759年(宝暦9年)浄琳院宮吉子内親王の御殿を移築した山亭があり、客殿として使われた。