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能登比咩神社

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2021年3月6日 (土)

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'''能登比咩神社'''(のとひめ・じんじゃ)は石川県鹿島郡中能登町能登部下(能登国鹿島郡)にある神社。[[気多大社]]旧境外摂社。[[県社]]。気多大社祭神が能登国内を巡行した時、能登比古神と能登比咩神が濁酒と稗粥を出して迎え、気多大社の苗裔神とされた。崇神天皇の皇女淳名城入比咩命を祀り、背後の山が陵墓だという。[[気多大社関連旧跡]]。
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'''能登比咩神社'''(のとひめ・じんじゃ)は石川県鹿島郡中能登町能登部下(能登国鹿島郡)にある神社。祭神は[[能登比咩神]]・[[淳名城入比咩命]]。[[県社]]。[[気多大社]]旧境外摂社。'''妙天神'''。兄宮の[[能登部神社]]に対して'''妹宮'''ともいう。[[気多大社関連旧跡]]。
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==歴史==
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気多大社祭神[[大己貴命]]が能登国内を巡行した時、能登比古神と能登比咩神が濁酒と稗粥を出して迎えた。大己貴命はこれを賞して2神を気多大社の苗裔神とされた。能登比咩神は機織を人々に伝え能登麻織物の起源となったという。その後、神社が祀られたようだ。のち[[崇神天皇]]皇女の淳名城入比咩命(渟名城入姫命)がこの地に来て能登比咩神の遺業を継ぎ織物を発展させた。淳名城入比咩命が織機を背負って山を超える途中、山賊に逢い、織機を放り投げてしまった。海に落ちた織機が石川県羽咋郡志賀町七海の[[機具岩]]という。
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淳名城入比咩命はこの地でなくなり、神社の裏の山に葬られ、神社に合祀した。陵墓を[[渟名城入姫命墓|姫塚]](御陵山)という。裏山には古墳25基があり、姫塚古墳群と呼ばれる。その1号墳が祭神の陵墓で頂部に「能登比咩宮」碑がある。
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中世には別当として[[天台宗]]専願寺、東明専寺、西明専寺などがあった。
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永正年間、守護畠山義総が300石を寄進。天正年間、[[前田利家]]が能楽を奉納した。
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1817年(文化14年)本殿造営(1899年(明治32年)石川県鹿島郡鹿西町下後山の神明神社に移築)。
1926年(昭和1年)7月、県社昇格。
1926年(昭和1年)7月、県社昇格。
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(日本歴史地名大系ほか)
[[category:石川県]]
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2021年3月6日 (土) 時点における最新版

能登比咩神社(のとひめ・じんじゃ)は石川県鹿島郡中能登町能登部下(能登国鹿島郡)にある神社。祭神は能登比咩神淳名城入比咩命県社気多大社旧境外摂社。妙天神。兄宮の能登部神社に対して妹宮ともいう。気多大社関連旧跡

歴史

気多大社祭神大己貴命が能登国内を巡行した時、能登比古神と能登比咩神が濁酒と稗粥を出して迎えた。大己貴命はこれを賞して2神を気多大社の苗裔神とされた。能登比咩神は機織を人々に伝え能登麻織物の起源となったという。その後、神社が祀られたようだ。のち崇神天皇皇女の淳名城入比咩命(渟名城入姫命)がこの地に来て能登比咩神の遺業を継ぎ織物を発展させた。淳名城入比咩命が織機を背負って山を超える途中、山賊に逢い、織機を放り投げてしまった。海に落ちた織機が石川県羽咋郡志賀町七海の機具岩という。 淳名城入比咩命はこの地でなくなり、神社の裏の山に葬られ、神社に合祀した。陵墓を姫塚(御陵山)という。裏山には古墳25基があり、姫塚古墳群と呼ばれる。その1号墳が祭神の陵墓で頂部に「能登比咩宮」碑がある。

中世には別当として天台宗専願寺、東明専寺、西明専寺などがあった。 永正年間、守護畠山義総が300石を寄進。天正年間、前田利家が能楽を奉納した。 1817年(文化14年)本殿造営(1899年(明治32年)石川県鹿島郡鹿西町下後山の神明神社に移築)。 1926年(昭和1年)7月、県社昇格。

(日本歴史地名大系ほか)

http://shinden.boo.jp/wiki/%E8%83%BD%E7%99%BB%E6%AF%94%E5%92%A9%E7%A5%9E%E7%A4%BE」より作成

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