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豊前・大興善寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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大興善寺は福岡県北九州市小倉南区蒲生(豊前国企救郡)にある叡尊ゆかりの曹洞宗寺院。本尊は如意輪観音。元は真言律宗西大寺末。山号は鷲峰山。(参考:同名寺院大興善寺)
1245年(寛元3年)、北条時頼の命を受けた佐野常世が西大寺叡尊を開山に招いて創建。年代は遡るが梁塵秘抄(1180年頃)にいう「企救の御堂」に比定する説もある。 本堂に清凉寺式釈迦如来(南北朝初期)を祀り、講堂に如意輪観音(1340年(興国1年/暦応3年)作)を祀った。三重塔を建て、山門に四天王と金剛力士(南北朝初期)を祀った。1391年(明徳2年)の西大寺末寺帳に「大興禅寺」とある。 応永年間、大内義弘が寺田を寄進。1434年(永享6年)足利義教が寄進。1573年(天正1年)高橋鑑種が修復した。 天正年間、大友宗麟の兵火で焼失。慶長年間、東雲寺の玄晋が入り、曹洞宗に改修した。小倉藩主小笠原家に崇敬され、1671年(寛文11年)山門(現存)・仏殿・方丈を建立。1690年(元禄3年)舎利殿(現存)を建立した。1866年(慶応2年)長州征伐で焼失。翌年再建。 (日本歴史地名大系)