ようこそ『神殿大観』へ。ただいま試験運用中です。

妙教寺

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2019年2月9日 (土)

移動: 案内, 検索

妙教寺(みょうきょうじ)は、岡山県岡山市北区高松稲荷(備中国賀陽郡)にある日蓮宗本山級寺院日蓮宗久遠寺派。鎮守神の稲荷神への信仰が著名で、最上稲荷高松稲荷と呼ばれることが多い。最上稲荷山妙教寺。元は最上稲荷教の総本山だったが、現在も「最上稲荷総本山」を名乗り、配下に多くの寺院を持つ。豊川稲荷とともに仏教系の稲荷信仰の代表的寺院。旧最上稲荷教総本山。妙教寺の稲荷信仰については妙教寺稲荷社を参照。

歴史

752年(天平勝宝4年)、報恩大師が山上の八畳岩で最上位経王大菩薩を感得し、稲荷神として祀ったのが始まりという。その後、785年(延暦4年)に桓武天皇の勅願で寺院を創建し、龍王山神宮寺と称した。豊臣秀吉の備中高松城攻略の際に戦火で焼失。池上本門寺16世日樹の高弟日円が招かれて1601年(慶長6年)に復興。妙教寺と改称した。1950年(昭和25年)、周辺を焼きつくす大火災が発生するが、仁王門の焼失のみで済んだ。1954年(昭和29年)、23世最妙院日宣は、妙教寺を日蓮宗久遠寺派から離脱させ総本山として、最上稲荷教を設立。各地に分院や別院を創建。2009年(平成21年)、日蓮宗久遠寺派に復帰した。

伽藍

  • 根本大堂:妙教寺の本堂。本尊は一塔両尊四士(釈迦如来多宝如来上行菩薩無辺行菩薩浄行菩薩安立行菩薩)と日蓮。1881年(明治14年)再建。2006年(平成18年)改修。
    • 霊山閣:根本大堂の後ろにある納骨堂。
  • 霊光殿(本殿):稲荷神を祀る神殿(神社)。事実上、妙教寺の中心堂宇になっている。1979年(昭和54年)竣工。間口・奥行き・棟高いずれも24mの巨大な堂宇。1.5tの注連縄がかかる。
  • 霊応殿:旧本殿を移築したもの。1741年(寛保1年)再建。
  • 仁王門:インド風の独特の石造門。黄金の仁王像・狐像を祀る。1950年(昭和25年)の焼失後、1958年(昭和33年)に建立。平成25年(2013)改修。
  • 報恩大師供養塔報恩大師御廟。最上霊園が周囲に広がる。
  • 七十七末社:稲荷神の眷属を祀るという。
    • 最正位離別天王:縁切りの神
    • 最正位縁引天王:縁結びの神
    • 荒熊天王
    • 朝日天王
    • ほか
  • 縁の末社:
  • 妙見堂:妙見菩薩を祀る。元は備中高松城の鎮守。
  • 清正公堂:加藤清正を祀る神殿(神社)。1909年(明治42年)建立。
  • 日蓮像:豊臣秀吉本陣跡。1953年(昭和28年)竣工の宮本隆作。
  • 顕妙閣:宿坊
  • 本瀧
  • 題目岩:高さ8mの巨岩に題目が刻まれている。鬼子母神を刻んだ岩もある。
  • 八畳岩:最初に稲荷神が現れた場所。報恩大師が21日間籠った時、最上尊が出現したという。
  • 巌開明王:
  • 大客殿:1916年(大正5年)の建築。2006年(平成18年)修復。桃山様式を取り入れた庭園寒松庭がある。福寿庭もある。
  • 荒行堂(洗心閣):年2回、21日間の荒行を実施。修法師(久遠寺派公認のものとは別?)を養成。
  • 大鳥居:1972年(昭和47年)建立。高さ27.5m、柱の直径4.6m、総重量2800tの巨大な鳥居。
  • (別寺院)一乗寺:岡山県岡山市北区長野(備前国津高郡)。日蓮宗久遠寺派。「最上稲荷奥之院」を称す。
  • (別寺院)備中・龍泉寺:岡山県岡山市北区下足守(備中国賀陽郡)にある日蓮宗系の寺院。報恩大師の創建。明治初期に日護が中興。1889年(明治22年)「大渓山龍泉寺」の寺号を継承。1951年(昭和26年)「日蓮宗最上教」の総本山を称す。最上位経王大菩薩の他、八大龍王などを祀る。

参考文献

  • 「参詣のしおり」
  • 妙教寺ウェブサイト2015年閲覧
http://shinden.boo.jp/wiki/%E5%A6%99%E6%95%99%E5%AF%BA」より作成

注意事項

  • 免責事項:充分に注意を払って製作しておりますが、本サイトを利用・閲覧した結果についていかなる責任も負いません。
  • 社寺教会などを訪れるときは、自らの思想信条と異なる場合であっても、宗教的尊厳に理解を示し、立入・撮影などは現地の指示に従ってください。
  • 当サイトの著作権は全て安藤希章にあります。無断転載をお断りいたします(いうまでもなく引用は自由です。その場合は出典を明記してください。)。提供されたコンテンツの著作権は各提供者にあります。
  • 個人用ツール