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良弁旧跡
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2023年5月14日 (日)
(良弁から転送)
良弁(ろうべん)(689-773)は、東大寺を開山した奈良時代の僧侶。日本華厳宗第二祖。相模国の漆部氏出身とも近江国の百済氏出身ともいう。若狭出身という説もある。赤子の時に鷲にさらわれ、二月堂前の杉(良弁杉)に置き去りにされたところを義淵に拾われ、育てられたという伝説がある。義淵に法相宗を学び、審祥に華厳宗を学ぶが、雑密も学んだ。728年(神亀5年)、基親王を弔うために建てられた東大寺前身の金鍾山寺の僧9人の一人に指名された。740年(天平12年)、金鍾山寺に審祥を招き、日本初の華厳宗の講義を3年間行う。大仏開眼直後の752年(天平勝宝4年)5月1日に初代の東大寺別当となる。石山寺も開いたとされる。『東大寺要録』などで、金鷲という僧と同一視される。金鷲は『日本霊異記』に登場する僧。墓は大和・開善寺跡に伝承地がある。東大寺開山堂に平安時代の国宝像が祀られている。後世、東大寺四聖の一人とされる。良弁僧正。金粛菩薩(金鷲菩薩)。 金鷲優婆塞。忌日法要を良弁忌といい、毎年12月16日に東大寺開山堂で行われている。
一覧
- 白石神社:福井県小浜市下根来。若狭彦神社の元宮。良弁の生誕地とされる。修二会お水送りの地。
- 笠置山:修行
- 海住山寺:京都府木津川市。
- 東大寺:初代別当を務める。
- 石山寺:滋賀県大津市。
- 相模大山:神奈川県伊勢原市。
- 金勝寺:滋賀県栗東市。
- 近江・常楽寺:滋賀県湖南市。
- 近江・長寿寺:滋賀県湖南市。阿星山
- 大和・開善寺:奈良県宇陀郡曽爾村。良弁の墓所。
- 笠山荒神社:奈良県桜井市笠。