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専称寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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専称寺(せんしょうじ)は、福島県いわき市にある浄土宗名越派の旧檀林寺院。本尊は阿弥陀如来。かつては東北地方最大の権勢を持った浄土宗寺院で、下野・円通寺、如来寺、成徳寺とともに名越派の中心的な寺院の一つだった。現在は浄土宗知恩院派の一般寺院。如来寺の西500mにある。梅福山報恩院。(参考:同名寺院専称寺_(同名))
歴史
応永2年(1395)、成蓮社良就十声が創建。十声は如来寺開山の良山妙観の弟子。6世の良大仰観は、文亀年間に上洛参内。勅願寺に認められ、奥州総本山の宸筆を賜ったという。この後、中心寺院だった如来寺を超えて名越派の中心寺院となる。江戸時代には徳川家光の時代まで年始登城を許された。知恩院末に組み込まれたが、陸奥・出羽の浄土宗寺院を支配した。万治4年(1661)には名越派の檀林は専称寺と円通寺のみに限られた。檀林として津軽寮、南部寮、仙台寮、最上寮などの学寮があった。多くの僧侶を輩出。袋中は元亀2年(1571)20歳から修行した。以八、貞伝、無能も有名。 明治時代、名越派が白旗派に併呑され、その教えは途絶えた。
歴代
- 1良就十声:
- 2良頼:
- 3良鑑理中:
- 6良大仰観:中興
- 13良実:
- 16良厭大祖:
- 18良智序伝:
- 19良弘曇晴:
- 20良往円哲:
- 68良幽:名越派の最後の伝法を行った。
参考文献
- 『日本歴史地名大系』ほか