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一向旧跡

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

2021年8月14日 (土) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
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一向俊聖(いっこうしゅんじょう)(1239-1287)は浄土教一向門流の開祖。浄土宗良忠の弟子。大隅八幡宮で不断念仏を行ったときに託宣を受け、宇佐八幡宮で踊り念仏を修した。蓮華寺を復興。墓所は蓮華寺にある。のち時宗の僧とみなされる。儀空菩薩

年譜

一向俊聖年譜
月日 年齢(数え) 事項
1239年(延応1年) 1月1日 1 筑後国竹野郡竹野庄西好田(福岡県久留米市)で誕生。草野永泰の次男。
1240年(仁治1年) 2
1241年(仁治2年) 3
1242年(仁治3年) 4
1243年(寛元1年) 5
1244年(寛元2年) 6
1245年(寛元3年) 7 播磨国書写山円教寺に入り、天台教学を学ぶ。
1246年(寛元4年) 8
1247年(宝治1年) 9
1248年(宝治2年) 10
1249年(建長1年) 11
1250年(建長2年) 12
1251年(建長3年) 13
1252年(建長4年) 14
1253年(建長5年) 15
1254年(建長6年) 16 鎌倉に下る。
1255年(建長7年) 17
1256年(康元1年) 18
1257年(正嘉1年) 19
1258年(正嘉2年) 20
1259年(正元1年) 21 浄土宗鎮西派良忠に師事。15年間学ぶ。
1260年(文応1年) 22
1261年(弘長1年) 23
1262年(弘長2年) 24
1263年(弘長3年) 25
1264年(文永1年) 26
1265年(文永2年) 27
1266年(文永3年) 28
1267年(文永4年) 29
1268年(文永5年) 30
1269年(文永6年) 31
1270年(文永7年) 32
1271年(文永8年) 33
1272年(文永9年) 34
1273年(文永10年) 2月 35 「一向」を名乗り、師のもとを離れ、西国各地を遊行。
1274年(文永11年) 36 大隅八幡宮で四十八夜不断念仏。夢告と共に「未敷蓮華」を授かったので歓喜して踊躍。神前を辞して行く路傍に「牧子」が落ちていたのでこれを拾って縫い合わせて袈裟とし、未敷蓮華を結びつけた。
秋冬頃 宇佐八幡宮で四十八夜の踊り念仏を行い、鰐口を授かる。寺伝によるとこの時、宇佐善光寺に滞在したという。
1275年(建治1年) 37 讃岐に清海寺(不詳)を創建。
1276年(建治2年) 38 寺伝によると宇都宮一向寺を創建。
1277年(建治3年) 39 備中・吉備津神社で礼智阿を弟子とする。
1278年(弘安1年) 40 安芸宮島から出雲を遊行する。水尾宮(美保神社)で阿弥衣を神授されたが、海岸に出た時、異形の老翁に乞われて阿弥衣の両袖を与えた。このため一向門流の阿弥衣は袖がない。出雲の後、長門、石見を遊行。
寺伝によると、天童城主源頼直に迎えられて成生に仏向寺を創建(のち天童に移転)。
1279年(弘安2年) 41 寺伝によると出羽高野の清雲寺(山形県山形市高沢。時宗)を創建。
1280年(弘安3年) 42 美作国勝田郡を遊行し、因幡に入る。この時に若桜郷高野(鳥取県八頭郡若桜町高野)に建てたとみられる光福寺(廃絶)の1280年(弘安3年)銘の太鼓が松江玉作湯神社に伝わる。
1281年(弘安4年) 43 因幡国智頭郡を遊行。
1282年(弘安5年) 44 丹後国与謝郡を遊行。
1283年(弘安6年) 45 京都に入る。霊場を巡拝。
寺伝によると天童石仏寺(山形県天童市高擶北)を創建。
1284年(弘安7年) 46 加賀、越前を遊行し、近江に入る。坂田郡番場米山の麓に草堂で念仏。草堂の主の畜能・畜生と豪族土肥元頼が帰依して滞在を決める。土肥元頼の寄進で蓮華寺を創建。1284年(弘安7年)10月17日の銘文がある梵鐘が伝わる。
1285年(弘安8年) 47
1286年(弘安9年) 48
1287年(弘安10年) 11月18日 49 蓮華寺で死去。11月に入って病に臥せっていたが18日の申刻、病悩がやんで立ち上がり、念仏数百辺を唱えて立ったまま往生したという。臨終の様子は感銘を与えるもので臨終絵や臨終記が作られた。

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