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東大寺尊勝院
出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）
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| - | '''東大寺尊勝院''' | + | '''東大寺尊勝院'''（とうだいじ・そんしょういん）は、奈良県奈良市の[[東大寺]]にあった[[華厳宗]]の塔頭寺院。[[東大寺東南院|東南院]]とともに東大寺本坊を務めた。廃絶。東南院が[[三論宗]]の本所だったのに対して、華厳宗の本所で、応和元年以来、住職が華厳宗長者を務めた。経蔵が聖語蔵として正倉院に残る。[[東大寺関連旧跡]]も参照。 |
| - | + | 元々華厳宗ゆかりの伽藍であった[[東大寺法華堂|法華堂]]と[[東大寺二月堂|二月堂]]を管轄下においた。 | |
末寺に[[山城・海印寺]]があった。 | 末寺に[[山城・海印寺]]があった。 | ||
==歴史== | ==歴史== | ||
光智が天暦9年（955）12月に創建。応和元年（961）、御願寺となる。 | 光智が天暦9年（955）12月に創建。応和元年（961）、御願寺となる。 | ||
| - | + | 室町時代末に廃絶して[[東大寺総持院]]になったという。 | |
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2017年11月26日 (日) 時点における版
東大寺尊勝院（とうだいじ・そんしょういん）は、奈良県奈良市の東大寺にあった華厳宗の塔頭寺院。東南院とともに東大寺本坊を務めた。廃絶。東南院が三論宗の本所だったのに対して、華厳宗の本所で、応和元年以来、住職が華厳宗長者を務めた。経蔵が聖語蔵として正倉院に残る。東大寺関連旧跡も参照。 元々華厳宗ゆかりの伽藍であった法華堂と二月堂を管轄下においた。 末寺に山城・海印寺があった。
歴史
光智が天暦9年（955）12月に創建。応和元年（961）、御願寺となる。 室町時代末に廃絶して東大寺総持院になったという。 （国史大辞典）
住職
- 光智（894-979）：別当48世〜51世。
- 法春
- 松橋（936-?）：華厳宗本寺派の派祖。光智の弟子。
- 運幸
- 観真（950-1029）：別当70世。華厳宗末寺派（高山寺）の派祖。光智の弟子。
- 良真
- 千猷：松橋の弟子。
- 延幸（985-1066）：別当78世。松橋の弟子。
- 深幸：延幸の弟子。
- 延尊：深幸の弟子。
- 定暹：深幸の弟子。
- 隆助：定暹の弟子。
- 弁暁（1139-1202）：別当99世。隆助の弟子。聖語蔵を整備
- 道性：弁暁の弟子。
- 良禎
- 勝信（1235-1287）？：別当118世？
- 宗性（1202-1278）：別当112世。
（『東大寺辞典』）
