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重源旧跡
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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- | *[[東大寺]] | + | 重源(ちょうげん)(1121-1206)は、東大寺を復興した真言宗の僧侶。紀氏。浄土教を篤く信仰し、法然にも帰依したため、浄土宗の僧侶とみなされることもある。俊乗房、南無阿弥陀仏。墓所は奈良の三笠霊苑。 |
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+ | ==一覧== | ||
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+ | *[[醍醐寺]]:出家の地。 | ||
+ | *四国:青年期に修行。 | ||
+ | *大峰山:青年期に修行。 | ||
+ | *高野山:青年期に修行。 | ||
+ | *明州:入宋した明州で栄西と出会う。 | ||
+ | *阿育王寺:栄西と二人で参詣。のち再建のため周防の材木を寄進する。 | ||
+ | *福岡・誓願寺:入宋の時に滞在したという。栄西が発願した阿弥陀如来像に結縁 | ||
+ | *善光寺:帰国後、善光寺如来の託宣を受ける。何度か参詣したという。 | ||
+ | *高野山延寿院:鐘を寄進。鐘は現在泉福寺(和歌山県海草郡紀美野町)にある。 | ||
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+ | *大和国 | ||
+ | **[[東大寺]]:法然の推薦で大勧進を務める。同職はのち栄西に譲る。 | ||
+ | **[[東大寺念仏堂]]:東大寺別所の一つ。重源が亡くなった場所。 | ||
+ | **[[五劫院]]:東大寺末寺の浄土宗寺院。華厳宗所属だが、浄土宗西山派の法灯を伝える。重源が創建。重源の供養塔がある。 | ||
+ | **[[三笠霊苑]]:重源の墓がある。 | ||
+ | **[[奈良・称念寺]]:奈良県奈良市にある寺院。重源が悟真寺から善導の像を請来して創建したという。 | ||
+ | **[[慶恩寺]]:奈良県宇陀市にある浄土宗寺院。東大寺大仏殿造営に先駆け、試みの伽藍をここに建てたという。 | ||
+ | **[[大和・法然寺]]:奈良県橿原市にある浄土宗寺院。本尊は重源の念持仏で、もと高野山円通律寺にあったという。 | ||
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+ | *伊勢国 | ||
+ | **伊勢神宮:行基の先例にならって東大寺大仏の再建のため伊勢神宮に参拝。 | ||
+ | **世義寺:三重県伊勢市にある真言宗寺院。伊勢神宮の神宮寺の一つ。ここに参籠したという。 | ||
+ | **常明寺:三重県伊勢市にあった寺院。伊勢神宮の神宮寺の一つ。ここに読経したという。 | ||
+ | **[[樹敬寺]]:三重県松阪市にある浄土宗寺院。重源が伊勢に7寺創建した念仏道場の一つという。 | ||
+ | **[[名張・法然寺]]:三重県名張市にあった浄土宗寺院。明治5年廃絶。重源が創建したともいう。 | ||
+ | **[[松阪・来迎寺]]:三重県松阪市にある浄土宗寺院。重源が創建。 | ||
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+ | *近江国 | ||
+ | **多賀大社:滋賀県犬上郡多賀町にある神社。近江国三宮。伊勢参宮の途中に、東大寺再建を成し遂げるために寿命の延長を願い参拝したという。 | ||
+ | **胡宮神社:滋賀県犬上郡多賀町にある神社。多賀大社別宮。重源はここでも延命を願ったという。 | ||
+ | **敏満寺:滋賀県犬上郡多賀町にあった天台宗寺院。建久9年、重源が東大寺再建への協力に感謝して仏舎利入りの五輪塔を寄進した。五輪塔は現存している(京都国立博物館)。胡宮神社の神宮寺。 | ||
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+ | *摂津国 | ||
+ | **[[東大寺渡辺別所]]:摂津渡辺にあった東大寺別所の一つ。重源が開く。 | ||
+ | **[[大阪・善導寺]]:大阪市北区にある浄土宗寺院。養和元年(1181)、重源が創建。渡辺道場(渡辺別所?)が起源。浄土宗知恩院派。 | ||
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+ | *播磨国 | ||
+ | **[[利生寺]]:兵庫県高砂市荒井町にある浄土宗寺院。重源が創建。浄土宗西山禅林寺派。 | ||
+ | **[[観音寺]]:兵庫県高砂市にある浄土宗寺院。重源が創建。浄土宗西山禅林寺派。 | ||
+ | **[[播磨・浄土寺]]:兵庫県小野市にある寺院。東大寺の播磨別所として重源が創建。 | ||
+ | **[[浄土寺八幡神社]]:兵庫県小野市の浄土寺にある八幡神社。 | ||
+ | **[[福照寺]]:兵庫県小野市にある浄土真宗寺院。重源の弟子が創建。浄土真宗本願寺派。 | ||
+ | **[[遍照寺]]:浄土寺の末寺 | ||
+ | **[[雲光寺]](長尾寺):兵庫県小野市にあった寺院。重源が再興。 | ||
+ | **[[来迎寺]]:兵庫県小野市にある浄土宗寺院。重源が創建。 | ||
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+ | 伊賀 | ||
+ | 新大仏寺 | ||
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+ | *丹波国 | ||
+ | **[[高山寺]]:兵庫県丹波市にある寺院。法道が創建。重源が復興。 | ||
+ | **[[林昌寺]]:兵庫県丹波市にある寺院。高山寺下十坊の一つ。 | ||
+ | **[[高照寺]]:兵庫県丹波市にある寺院。高山寺下十坊の一つ。 | ||
+ | **[[安養寺]]:兵庫県丹波市にある寺院。建久年間に創建 | ||
+ | **[[法林寺]]:兵庫県丹波市にある寺院。高山寺下十坊の一つ。 | ||
+ | **[[遠林寺]]:兵庫県丹波市にある寺院。高山寺下十坊の一つ。 | ||
+ | **[[徳林寺]]:兵庫県丹波市にある寺院。高山寺下十坊の一つ。 | ||
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+ | *備前国・備中国・美作国 | ||
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+ | 建久4年(1193)4月、備前国が東大寺造営料国として寄進された。 | ||
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+ | **[[備前・浄土寺]]:岡山県岡山市中区にある天台宗寺院。報恩大師が創建した備前四十八寺の一つ。重源はここを備前の拠点とした。大湯屋を建てた。『作善集』にある「国府大湯屋」がこれと思われる。 | ||
+ | **[[備前・吉備津彦神社]]常行堂:岡山県岡山市北区一宮の備前国一宮吉備津彦神社の神力寺(現在の徳寿寺)にあった阿弥陀堂。跡地から「重源瓦」が出土。『作善集』にある「備前国常行堂」がこれと思われる。 | ||
+ | **[[備前・豊光寺]]:瀬戸内市邑久町豊原にあった寺院。重源が創建。湯屋もあった。『作善集』にある「豊原庄豊光寺」がこれと思われる。 | ||
+ | **阿保田神社:岡山市東区瀬戸町万富にある八幡宮。手向山八幡宮の分社という。国内神名帳に記載の神社。万富東大寺瓦窯跡がすぐ側にある。 | ||
+ | **ひ爪神社:岡山市東区瀬戸町にある神社。東大寺と同型の石製狛犬があった。 | ||
+ | **[[備前・金山寺]]:岡山県岡山市北区にある天台宗寺院。『作善集』に国内22カ所の寺院を修造したとあるうちの一つと推定されている。 | ||
+ | **[[東大寺備中別所]]:備中国にあった東大寺別所の一つ。跡地は不明で、備中吉備津神社(岡山市北区吉備津)周辺説や、新山廃寺(総社市黒尾新山)説がある。 | ||
+ | **[[備中・吉備津神社]]:岡山県岡山市北区吉備津にある神社。重源が修復。神宮寺や仏堂を建てたらしい(『作善集』)。 | ||
+ | **[[庭瀬堂]]:岡山県岡山市北区吉備津周辺にあった仏堂。現在の真如院(吉備津神社神宮寺)周辺にあったと推測されている。跡地から「重源瓦」が出土。『作善集』にある「庭瀬堂」。 | ||
+ | **[[新山廃寺]]:岡山県総社市黒尾新山にあった寺院。備中別所説がある。跡地から「重源瓦」が出土。 | ||
+ | **[[金剛頂寺]]:岡山県苫田郡鏡野町にある[[真言宗]]寺院。重源が参籠し、[熊野権現]]を勧請。美作国。 | ||
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+ | *周防国 | ||
+ | **西方寺:山口県山口市徳地にあった寺院。行基が創建し、文治2年重源が再興。現在の新田上公民館の場所にあり、石塔、墓碑が残る。廃絶後、曹洞宗西宗寺として再興されている。浄土寺にあった伝重源作の阿弥陀如来像があるという。 | ||
+ | **月輪寺:山口県山口市徳地にある曹洞宗寺院。文治5年、重源が創建。現存する薬師堂は重源が清涼寺から移築したと言われる。 | ||
+ | **安養寺:山口県山口市徳地にあった寺院。跡地に曹洞宗法光寺がある。本尊像の材木の年輪が東大寺仁王像と一致。文治3年創建。 | ||
+ | **観念寺:山口県山口市徳地にある浄土宗寺院。重源の石風呂が現存。 | ||
+ | **蓮華寺:山口県山口市徳地にあった寺院。重源弟子の蓮華坊が佐波川で用材を運ぶ途中に事故死したため、重源が菩提を弔うために創建したという。徳地野谷の大原に移り源徳寺と改称したが廃絶。跡地に釈迦堂が残る。 | ||
+ | **金徳寺:山口県山口市徳地の狗留孫山(下関市にあるのとは別)にあった寺院。重源が中興。跡地に床方観音堂がある。 | ||
+ | **大見寺:山口県山口市徳地にあった寺院。跡地に観音堂があり、観音、広目天持国天が重源作とされる。 | ||
+ | **寿福院:山口県山口市徳地にある曹洞宗寺院。弟子の蓮秀坊源覚が創建。のち万治2年(1659)に現在地に移転した。 | ||
+ | **袈裟岩堂:山口県山口市徳地にある堂。重源が袈裟を掛けた岩を祀る。袈裟岩霊場。石風呂がある。 | ||
+ | **千人塚:山口県山口市徳地にある塚。巨木搬出で多くの作業員が亡くなったため供養のために建てたという。壊れた石塔がある。 | ||
+ | **林光寺:山口県山口市徳地にあった寺院。文治年間創建。法光寺に合併か。 | ||
+ | **正光庵:山口県山口市徳地にあった寺院。観音堂が残る。 | ||
+ | **昌福寺:山口県山口市徳地にある寺院。東大寺の末寺福生寺といった。石風呂が残る。 | ||
+ | **浄土寺:山口県山口市徳地にあった寺院。西宗寺に浄土寺にあった伝重源作の阿弥陀如来像があるという。 | ||
+ | **極楽寺:山口県山口市徳地にあった寺院。西村集会所の場所にあった。仏像が残る。 | ||
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+ | **[[周防・阿弥陀寺]]:山口県防府市にある寺院。東大寺別所の一つ。 | ||
+ | **[[防府天満宮]]:山口県防府市にある天満宮。重源は社殿を再建し、本地堂(現存)を創建。 | ||
+ | **春日神社:山口県防府市にある春日信仰の神社。重源が阿弥陀寺鎮守として再興。 | ||
+ | **安楽寺:山口県防府市にあった寺院。廃絶。重源が建久年間に創建。周防国分寺の末寺で、仏像が伝わる。 | ||
+ | **東昌院:山口県防府市にあった寺院。廃絶。重源が建久年間に創建。東林寺と改称。 | ||
+ | **宝林寺:山口県防府市にあった寺院。廃絶。重源が建久年間に創建。 | ||
+ | **佐波神社:山口県防府市にある神社。金切宮。重源が創建したという日吉神社を合祀した。 | ||
+ | **玉祖神社:山口県防府市にある神社。周防一宮。重源が再建。 | ||
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+ | *和泉国 | ||
+ | **[[西福寺]]:大阪府和泉市にある真言宗寺院。生誕地とも没地とも言われる。 | ||
+ | **[[潮音寺]]:大阪府阪南市にある寺院。重源が復興滞在。 | ||
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+ | 尾張国 | ||
+ | *善福寺:愛知県新城市にある真言宗寺院。重源が復興。 | ||
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+ | *[[石像寺]]:京都。釘抜地蔵。 | ||
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+ | *[[東大寺別所]] | ||
+ | **[[播磨・浄土寺]] | ||
+ | **[[周防・阿弥陀寺]] | ||
+ | **[[新大仏寺]] | ||
+ | **[[東大寺念仏堂]] | ||
+ | **[[高野山円通寺]] | ||
+ | **[[東大寺渡辺別所]] | ||
+ | **[[東大寺備中別所]] | ||
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+ | 俊乗堂 | ||
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2015年10月18日 (日) 時点における版
重源(ちょうげん)(1121-1206)は、東大寺を復興した真言宗の僧侶。紀氏。浄土教を篤く信仰し、法然にも帰依したため、浄土宗の僧侶とみなされることもある。俊乗房、南無阿弥陀仏。墓所は奈良の三笠霊苑。
一覧
- 醍醐寺:出家の地。
- 四国:青年期に修行。
- 大峰山:青年期に修行。
- 高野山:青年期に修行。
- 明州:入宋した明州で栄西と出会う。
- 阿育王寺:栄西と二人で参詣。のち再建のため周防の材木を寄進する。
- 福岡・誓願寺:入宋の時に滞在したという。栄西が発願した阿弥陀如来像に結縁
- 善光寺:帰国後、善光寺如来の託宣を受ける。何度か参詣したという。
- 高野山延寿院:鐘を寄進。鐘は現在泉福寺(和歌山県海草郡紀美野町)にある。
- 大和国
- 伊勢国
- 近江国
- 多賀大社:滋賀県犬上郡多賀町にある神社。近江国三宮。伊勢参宮の途中に、東大寺再建を成し遂げるために寿命の延長を願い参拝したという。
- 胡宮神社:滋賀県犬上郡多賀町にある神社。多賀大社別宮。重源はここでも延命を願ったという。
- 敏満寺:滋賀県犬上郡多賀町にあった天台宗寺院。建久9年、重源が東大寺再建への協力に感謝して仏舎利入りの五輪塔を寄進した。五輪塔は現存している(京都国立博物館)。胡宮神社の神宮寺。
- 播磨国
伊賀 新大仏寺
- 丹波国
- 備前国・備中国・美作国
建久4年(1193)4月、備前国が東大寺造営料国として寄進された。
- 備前・浄土寺:岡山県岡山市中区にある天台宗寺院。報恩大師が創建した備前四十八寺の一つ。重源はここを備前の拠点とした。大湯屋を建てた。『作善集』にある「国府大湯屋」がこれと思われる。
- 備前・吉備津彦神社常行堂:岡山県岡山市北区一宮の備前国一宮吉備津彦神社の神力寺(現在の徳寿寺)にあった阿弥陀堂。跡地から「重源瓦」が出土。『作善集』にある「備前国常行堂」がこれと思われる。
- 備前・豊光寺:瀬戸内市邑久町豊原にあった寺院。重源が創建。湯屋もあった。『作善集』にある「豊原庄豊光寺」がこれと思われる。
- 阿保田神社:岡山市東区瀬戸町万富にある八幡宮。手向山八幡宮の分社という。国内神名帳に記載の神社。万富東大寺瓦窯跡がすぐ側にある。
- ひ爪神社:岡山市東区瀬戸町にある神社。東大寺と同型の石製狛犬があった。
- 備前・金山寺:岡山県岡山市北区にある天台宗寺院。『作善集』に国内22カ所の寺院を修造したとあるうちの一つと推定されている。
- 東大寺備中別所:備中国にあった東大寺別所の一つ。跡地は不明で、備中吉備津神社(岡山市北区吉備津)周辺説や、新山廃寺(総社市黒尾新山)説がある。
- 備中・吉備津神社:岡山県岡山市北区吉備津にある神社。重源が修復。神宮寺や仏堂を建てたらしい(『作善集』)。
- 庭瀬堂:岡山県岡山市北区吉備津周辺にあった仏堂。現在の真如院(吉備津神社神宮寺)周辺にあったと推測されている。跡地から「重源瓦」が出土。『作善集』にある「庭瀬堂」。
- 新山廃寺:岡山県総社市黒尾新山にあった寺院。備中別所説がある。跡地から「重源瓦」が出土。
- 金剛頂寺:岡山県苫田郡鏡野町にある真言宗寺院。重源が参籠し、[熊野権現]]を勧請。美作国。
- 周防国
- 西方寺:山口県山口市徳地にあった寺院。行基が創建し、文治2年重源が再興。現在の新田上公民館の場所にあり、石塔、墓碑が残る。廃絶後、曹洞宗西宗寺として再興されている。浄土寺にあった伝重源作の阿弥陀如来像があるという。
- 月輪寺:山口県山口市徳地にある曹洞宗寺院。文治5年、重源が創建。現存する薬師堂は重源が清涼寺から移築したと言われる。
- 安養寺:山口県山口市徳地にあった寺院。跡地に曹洞宗法光寺がある。本尊像の材木の年輪が東大寺仁王像と一致。文治3年創建。
- 観念寺:山口県山口市徳地にある浄土宗寺院。重源の石風呂が現存。
- 蓮華寺:山口県山口市徳地にあった寺院。重源弟子の蓮華坊が佐波川で用材を運ぶ途中に事故死したため、重源が菩提を弔うために創建したという。徳地野谷の大原に移り源徳寺と改称したが廃絶。跡地に釈迦堂が残る。
- 金徳寺:山口県山口市徳地の狗留孫山(下関市にあるのとは別)にあった寺院。重源が中興。跡地に床方観音堂がある。
- 大見寺:山口県山口市徳地にあった寺院。跡地に観音堂があり、観音、広目天持国天が重源作とされる。
- 寿福院:山口県山口市徳地にある曹洞宗寺院。弟子の蓮秀坊源覚が創建。のち万治2年(1659)に現在地に移転した。
- 袈裟岩堂:山口県山口市徳地にある堂。重源が袈裟を掛けた岩を祀る。袈裟岩霊場。石風呂がある。
- 千人塚:山口県山口市徳地にある塚。巨木搬出で多くの作業員が亡くなったため供養のために建てたという。壊れた石塔がある。
- 林光寺:山口県山口市徳地にあった寺院。文治年間創建。法光寺に合併か。
- 正光庵:山口県山口市徳地にあった寺院。観音堂が残る。
- 昌福寺:山口県山口市徳地にある寺院。東大寺の末寺福生寺といった。石風呂が残る。
- 浄土寺:山口県山口市徳地にあった寺院。西宗寺に浄土寺にあった伝重源作の阿弥陀如来像があるという。
- 極楽寺:山口県山口市徳地にあった寺院。西村集会所の場所にあった。仏像が残る。
尾張国
- 善福寺:愛知県新城市にある真言宗寺院。重源が復興。
- 石像寺:京都。釘抜地蔵。
俊乗堂