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伊勢山皇大神宮

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2025年2月15日 (土)

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伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)は、神奈川県横浜市西区宮崎町にある、伊勢信仰の神社。祭神は天照大御神。横浜開港と共に整備されたことから「横浜総鎮守」を称す。県社別表神社。 近くに成田山横浜別院がある。

目次

歴史

創建不詳。元は戸部村(横浜市西区戸部町周辺)の海岸にあった伊勢の森という山に祀られていたという。 幕末の横浜開港にともない、キリスト教進出への警戒感が高まり、横浜の精神的支柱としての神社が求められた。

  • 明治3年4月、神奈川県知事の井関盛艮がこの祠を野毛山に遷座。
  • 明治4年、社殿を造営した。「神奈川県宗社」と称することを政府に申請。政府からは「官幣国幣社等外別格」の社格を認められたというが不詳。
  • 明治8年、県社に列格。
  • 昭和3年、社殿を造営。同年、現在の神奈川県庁舎が竣工すると、その最上階の通称「キングの塔」に伊勢山皇大神宮の分霊が祀る神殿が建てられた(政教分離で廃されたとみられる)。
  • 1953年(昭和28年)5月29日、神社本庁別表神社に加列(『神社本庁十年史』)。
  • 2003年(平成15年)4月7日、破産宣告を受けて宗教法人を解散。以後、神奈川県神社庁の境内神社として運営。
  • 2003年(平成15年)5月23日、伊勢山皇大神宮を別表神社から削除。
  • 2010年(平成22年)4月27日、神社本庁、神社設立を承認(宗教法人はまた別)。
  • 2016年(平成28年)再び別表神社に加列。
  • 平成29年8月、神楽殿建設。
  • 平成30年2月9日、仮殿遷座祭。神楽殿を仮殿とした。解体した旧本殿は鹿島御児神社に譲渡された。
  • 10月1日に正遷座祭。伊勢神宮内宮の西宝殿(1993年造営。2013年撤下)を移築して社殿造営。

境内

  • 本社:
  • 杵築宮:祭神は豊受姫大神子之大神・姥之大神を合祀。姥之大神は護良親王の乳母だという。
  • 大神神社:祭神は大物主大神。奈良県大神神社を崇敬する東京の団体により1997年3月15日に鎮座。三輪山の巨岩を磐座として祀っている?三輪明神東京分祠。
  • 神楽殿:茅葺神明造の神殿を備える。造営中の仮殿としても使われた。前室には鳥居礼の壁画「大遷座の図」を飾る。

組織

宮司

  • 1:龍山親祇(1854-1933)<1870-1933>:石川半右衛門唯八の次男。1854年(安政1年)生。増徳院に入る。1869年(明治2年)6月8日、横浜厳島神社の神主となる。1870年(明治3年)4月、伊勢山皇大神宮の鎮座祭の斎主を務めた。1884年(明治17年)8月、伊勢山皇大神宮社司。厳島神社社掌を兼務。1933年(昭和8年)11月16日死去。[1]
  • 2:龍山源弥(1883-1957)<1933-1957>:龍山親祇の養子。1883年(明治16年)生。1908年(明治41年)国学院大学師範部卒。中学校の教員を務めた。1933年(昭和8年)11月27日、伊勢山皇大神宮社司(のち宮司)。1957年(昭和32年)11月13日死去。
  • 3:龍山道和(1913-1985)<1957-1985>:1913年(大正2年)生。1939年(昭和14年)日本大学法文学部文学科卒。1957年(昭和32年)11月30日宮司。1985年(昭和60年)8月6日死去。
  • 4:龍山正道(1939-)<1985-?>:龍山道和の長男。1939年(昭和14年)生(1938年(昭和13年)とも)。1961年(昭和36年)国学院大学神道学科卒。1985年(昭和60年)9月13日宮司。
  • 5:龍山庸道(1940-)<1986-2002>:龍山道和の次男。1940年(昭和15年)生。1986年(昭和61年)6月25日から2002年(平成14年)5月30日まで宮司。地位確認訴訟を起こす。
  • 6:小野崇之(1955-)<2002-2003>:神社本庁総務部長として2002年(平成14年)5月31日から2003年(平成15年)6月15日まで伊勢山皇大神宮宮司を兼務。破産手続きに対応する。のち宇佐神宮宮司。
  • 7池田正弘(1946-)<>:鶴岡八幡宮禰宜。
  • 8阿久津裕司(1967-)<2020->:栃木県日光市出身。1967年(昭和42年)生。日光東照宮に奉職。国学院大学卒。2020年(令和2年)11月、伊勢山皇大神宮宮司。

画像

http://shinden.boo.jp/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E5%B1%B1%E7%9A%87%E5%A4%A7%E7%A5%9E%E5%AE%AE」より作成

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