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伊勢山皇大神宮
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2021年10月24日 (日)
伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)は、神奈川県横浜市西区宮崎町にある、伊勢信仰の神社。祭神は天照大御神。横浜開港と共に整備されたことから「横浜総鎮守」を称す。県社。別表神社。 近くに成田山横浜別院がある。
目次 |
歴史
創建不詳。元は戸部村(横浜市西区戸部町周辺)の海岸にあった伊勢の森という山に祀られていたという。 幕末の横浜開港にともない、キリスト教進出への警戒感が高まり、横浜の精神的支柱としての神社が求められ、明治3年4月、神奈川県知事の井関盛艮がこの祠を野毛山に遷座。明治4年、社殿を造営した。 「神奈川県宗社」と称することを政府に申請。政府からは「官幣国幣社等外別格」の社格を認められたというが不詳。 明治8年、県社に列格。 昭和3年、社殿を造営。同年、現在の神奈川県庁舎が竣工すると、その最上階の通称「キングの塔」に伊勢山皇大神宮の分霊が祀る神殿が建てられた(政教分離で廃されたとみられる)。
1953年(昭和28年)5月29日、神社本庁別表神社に加列(『神社本庁十年史』)。 2003年(平成15年)4月7日、破産宣告を受けて宗教法人を解散。以後、神奈川県神社庁の境内神社として運営。2003年(平成15年)5月23日、伊勢山皇大神宮を別表神社から削除。2010年(平成22年)4月27日、神社本庁、神社設立を承認(宗教法人はまた別)。2016年(平成28年)再び別表神社に加列。
平成29年8月、神楽殿建設。 平成30年2月9日、仮殿遷座祭。神楽殿を仮殿とした。解体した旧本殿は鹿島御児神社に譲渡された。 伊勢神宮内宮の西宝殿(1993年造営。2013年撤下)を移築して社殿造営。 10月1日に正遷座祭。
境内
- 本社:
- 杵築宮:祭神は豊受姫大神。子之大神・姥之大神を合祀。姥之大神は護良親王の乳母だという。
- 大神神社:祭神は大物主大神。奈良県大神神社を崇敬する東京の団体により1997年3月15日に鎮座。三輪山の巨岩を磐座として祀っている?三輪明神東京分祠。
- 神楽殿:茅葺神明造の神殿を備える。造営中の仮殿としても使われた。前室には鳥居礼の壁画「大遷座の図」を飾る。
組織
宮司
- 5龍山庸道
- 池田正宏
- 阿久津裕司