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永久寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年5月23日 (月)
(内山永久寺から転送)
永久寺(えいきゅうじ)は、大和国山辺郡(奈良県天理市)にあった真言宗寺院。本尊は阿弥陀如来。廃絶。興福寺の末寺。元号寺。多数あった石上神宮神宮寺の一つ。修験道当山派の正大先達の一つで十二正大先達の一つ。金剛乗院と号す。内山永久寺、内山寺とも呼ばれた。山号は内山。興福寺関連旧跡・石上神宮関連旧跡。
歴史
永久年間(1113-1118)、鳥羽上皇の勅願で創建。『諸寺縁起集』では永久2年とする。開山は頼実、または尋範、あるいはその両人という。 本堂、真言堂、多宝塔、吉祥堂、観音堂、御影堂、四所明神社、玉賀喜社などがあった。 上乗院と中院が中心。大喜院、智恵光院(清浄光院)、常有院など、50を超える塔頭があった。
興福寺大乗院末。後醍醐天皇の吉野行幸の際に永久寺を通過。1595年(文禄4年)、豊臣秀吉が971石を寄進。1876年(明治9年)、廃絶。 鎮守四所明神社の拝殿が出雲建雄神社(石上神宮摂社)の拝殿として残る。寺跡の発掘調査などは行われていない。 (日本歴史地名大系ほか)
伽藍
子院
院家2、学僧3、行人方26、下僧6、無知行15があった。
- 上乗院:院家
- 中院:院家
- 大喜院:
- 智恵光院:清浄光院
- 常有院:
- 龍蔵院:行人方。修験道当山派の正大先達を交代で務めた。
- 世尊院:行人方。修験道当山派の正大先達を交代で務めた。
- 普門院:行人方。修験道当山派の正大先達を交代で務めた。
- 唯心院:行人方。修験道当山派の正大先達を交代で務めた。