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龍蓋寺
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2017年9月11日 (月)
龍蓋寺(りゅうがいじ)は、奈良県高市郡明日香村にある、観音信仰の真言宗寺院。岡寺(おかでら)として知られる。西国三十三所観音霊場第7番札所。本尊は日本最古の如意輪観音像で、古例最大の塑像でもある。龍福寺、龍門寺と共に義淵創建の三龍寺の一つ。真言宗豊山派。大和国高市郡。真珠院と号す。山号は東光山。
歴史
天智2年(663)、義淵が草壁皇子の岡宮(岡本宮)を賜り、寺院を創建した。境内西側の鎮守治田神社の一帯が古代伽藍跡とされる。 巨大な如意輪観音像は道鏡の造立といわれる。観音信仰の興隆で、西国霊場の一つになった。 弘安6年(1283)、多武峰寺の衆徒に焼かれ、文明4年(1472)、三重塔が倒壊 長年、興福寺末だったが、江戸時代以降、長谷寺末となった。 本堂の他、義淵が龍を封じたという龍蓋池、弥勒を石窟の中に祀る奥之院、義淵墓、妙楽寺護摩堂を移築した開山堂、三重塔、大師堂、稲荷社がある。 (日本歴史地名大系、国史大辞典ほか)