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永久寺

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-) 最終更新:2022年5月23日 (月)

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'''永久寺'''(えいきゅうじ)は、大和国山辺郡(奈良県天理市)にあった[[真言宗]]寺院。本尊は[[阿弥陀如来]]。廃絶。[[興福寺]]の末寺。[[元号寺]]。多数あった[[石上神宮]]神宮寺の一つ。[[修験道]][[当山派]]の[[正大先達]]の一つで[[十二正大先達]]の一つ。'''金剛乗院'''と号す。'''内山永久寺'''、'''内山寺'''とも呼ばれた。山号は内山。[[興福寺関連旧跡]]・[[石上神宮関連旧跡]]。
'''永久寺'''(えいきゅうじ)は、大和国山辺郡(奈良県天理市)にあった[[真言宗]]寺院。本尊は[[阿弥陀如来]]。廃絶。[[興福寺]]の末寺。[[元号寺]]。多数あった[[石上神宮]]神宮寺の一つ。[[修験道]][[当山派]]の[[正大先達]]の一つで[[十二正大先達]]の一つ。'''金剛乗院'''と号す。'''内山永久寺'''、'''内山寺'''とも呼ばれた。山号は内山。[[興福寺関連旧跡]]・[[石上神宮関連旧跡]]。
== 歴史 ==
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[[file:内山永久寺跡06.jpg|thumb|500px|本堂池 ]]
永久年間(1113-1118)、[[鳥羽上皇]]の勅願で創建。『諸寺縁起集』では永久2年とする。開山は頼実、または尋範、あるいはその両人という。
永久年間(1113-1118)、[[鳥羽上皇]]の勅願で創建。『諸寺縁起集』では永久2年とする。開山は頼実、または尋範、あるいはその両人という。
本堂、真言堂、多宝塔、吉祥堂、観音堂、御影堂、四所明神社、玉賀喜社などがあった。
本堂、真言堂、多宝塔、吉祥堂、観音堂、御影堂、四所明神社、玉賀喜社などがあった。
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(日本歴史地名大系ほか)
(日本歴史地名大系ほか)
==伽藍==
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==子院==
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院家2、学僧3、行人方26、下僧6、無知行15があった。
院家2、学僧3、行人方26、下僧6、無知行15があった。

2022年5月23日 (月) 時点における最新版

内山永久寺跡03.jpg

永久寺(えいきゅうじ)は、大和国山辺郡(奈良県天理市)にあった真言宗寺院。本尊は阿弥陀如来。廃絶。興福寺の末寺。元号寺。多数あった石上神宮神宮寺の一つ。修験道当山派正大先達の一つで十二正大先達の一つ。金剛乗院と号す。内山永久寺内山寺とも呼ばれた。山号は内山。興福寺関連旧跡石上神宮関連旧跡

歴史

本堂池

永久年間(1113-1118)、鳥羽上皇の勅願で創建。『諸寺縁起集』では永久2年とする。開山は頼実、または尋範、あるいはその両人という。 本堂、真言堂、多宝塔、吉祥堂、観音堂、御影堂、四所明神社、玉賀喜社などがあった。 上乗院と中院が中心。大喜院、智恵光院(清浄光院)、常有院など、50を超える塔頭があった。

興福寺大乗院末。後醍醐天皇の吉野行幸の際に永久寺を通過。1595年(文禄4年)、豊臣秀吉が971石を寄進。1876年(明治9年)、廃絶。 鎮守四所明神社の拝殿が出雲建雄神社(石上神宮摂社)の拝殿として残る。寺跡の発掘調査などは行われていない。 (日本歴史地名大系ほか)

伽藍

子院

院家2、学僧3、行人方26、下僧6、無知行15があった。

  • 上乗院:院家
  • 中院:院家
  • 大喜院:
  • 智恵光院:清浄光院
  • 常有院:
  • 龍蔵院:行人方。修験道当山派の正大先達を交代で務めた。
  • 世尊院:行人方。修験道当山派の正大先達を交代で務めた。
  • 普門院:行人方。修験道当山派の正大先達を交代で務めた。
  • 唯心院:行人方。修験道当山派の正大先達を交代で務めた。
http://shinden.boo.jp/wiki/%E6%B0%B8%E4%B9%85%E5%AF%BA」より作成

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