四天王寺

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-）

概要

四天王寺（してんのうじ）は、大阪府大阪市天王寺区にある聖徳太子ゆかりの天台宗寺院。和宗総本山。中世には浄土教の聖地となり、一遍は1274年(文永11年)に遊行の最初の巡礼地として参拝している。四天王寺関連旧跡も参照。（参考：同名寺院天王寺）

組織

住職

四天王寺別当。多くは天台宗園城寺系の僧侶。

• 円行（799-852）：初代別当。真言宗僧。入唐八家の一人。
• 済算：
• 道命（974-1020）：藤原道綱の子。良源に師事。中古三十六歌仙の一人。
• 覚助（1013-1063）1062-：園城寺僧。
• 永覚（生没年不詳）1066-：冷泉天皇の孫。
• 覚猷（1053-1140）1081-：天台座主。
• 行尊（1057-1135）1118-：源基平の子。園城寺長吏。天台座主にもなるが比叡山の強硬な反発で辞任。
• 明雲（1115-1185）1180-：源顕通の子。梶井門跡。天台座主。六勝寺別当。
• 道恵法親王（1132-1168）：鳥羽天皇皇子。園城寺長吏。
• 定恵法親王（1156-1196）1184-：後白河天皇皇子。園城寺長吏。
• 慈円（1155-1225）：藤原忠通の子。天台座主。
• 真性（1167-1230）：以仁王王子。天台座主。
• 良快（1185-1242）：九条兼実の子。青蓮院門跡。天台座主。
• 尊性法親王（1194-1239）：後高倉院の皇子。天台座主。
• 仁助法親王（1214-1262）1249-：土御門天皇皇子。園城寺長吏。
• 叡尊（1201-1290）1284-：真言律宗西大寺流の開祖。西大寺長老。
• 忍性（1217-1303）1294-：真言律宗の僧侶。叡尊の弟子。東大寺大勧進。多田院別当。
• 円助法親王（1236-1282）：後嵯峨天皇皇子。園城寺長吏。
• 慈実（1238-1300）：九条道家の子。青蓮院門跡。法性寺座主。天台座主。
• 覚助法親王（1247-1336）：後嵯峨天皇皇子。聖護院門跡。園城寺長吏。
• 最助法親王（1253-1293）：後嵯峨天皇皇子。天台座主。
• 道昭（1281-1355）：一条家経の子。熊野三山検校。園城寺長吏。
• 慈道法親王（1282-1341）：亀山天皇皇子。青蓮院門跡。法性寺座主。天台座主
• 恒助法親王（1288-1310）：後深草天皇皇子。円満院門跡。園城寺長吏。
• 尊悟法親王（1302-1359）：伏見天皇皇子。熊野三山検校。園城寺長吏。
• 尊胤法親王（1306-1359）1334-：後伏見天皇皇子。梶井門跡。天台座主。
• 覚誉法親王（1320-1382）：花園天皇皇子。園城寺長吏。
• 寛尊法親王（?-1382）1377-：真言宗僧。亀山天皇皇子。大覚寺門跡。
• 良瑜（1330-1397）：二条兼基の子。園城寺長吏。熊野三山検校。
• 堯仁法親王（1363-1430）：後光厳天皇皇子。妙法院門跡。天台座主。
• 行悟（1377-1406）：長慶天皇皇子。円満院門跡。園城寺長吏。
• 満済（1378-1435）：真言宗僧。三宝院門跡。醍醐寺座主。東寺一長者。
• 空性法親王（1573-1650）1598-：誠仁親王王子。

参考文献

脚注