西本願寺

2018年12月21日 (金) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版

西本願寺は、京都府京都市下京区にある、浄土真宗開祖親鸞の墓廟に起源する、同宗の拠点寺院。浄土真宗本願寺派本山。正式名称は「本願寺」。准門跡の格式を持ち、江戸時代まで青蓮院門跡の院家だった。東本願寺も参照。本願寺遷座旧跡。同名寺院本願寺も参照。西本願寺関連旧跡。

歴史

歴代住職の墓は大谷本廟や大谷祖廟にあると思われるが、それ以外にもある。


世数	法号	法諱	院号	生没年	在職年	備考
1	親鸞			1173-1262		浄土真宗開祖。見真大師
2	如信			1235-1300		関東にいたため本願寺に住することはなかったが2代に位置付けられている。
3	覚如	宗昭		1270-1351	1310-1351	事実上の本願寺開山。西山別院に墓。
4	善如	俊玄		1333-1389	1351-1389
5	綽如	時芸		1350-1393	1389-1393	墓は井波瑞泉寺の大谷御廟。
6	巧如	玄康		1376-1440	1393-1440
7	存如	円兼		1396-1457	1440-1457	本願寺金沢別院に墓。
8	蓮如	兼寿	信証院	1415-1499	1457-1489	1489年(延徳1年)に引退して譲る。慧燈大師。蓮如墓は山科にある。
9	実如	光兼	教恩院	1458-1525	1489-1525	墓は本願寺山科別院墓地にある。
10	証如	光教	信受院	1516-1554	1525-1554	墓は本願寺山科別院墓地にある。
11	顕如	光佐	信楽院	1543-1592	1554-1592
除歴	教如			1558-1614	1592-1593	秀吉により引退を命じられるがその後も活動を続けて、東本願寺の分立につながる。現在の西本願寺では歴代に数えていない。

東本願寺は東本願寺#組織を参照。


世数	法号	法諱	院号	生没年	在職年	備考
12	准如	光昭	信光院	1577-1630	1593-1630
13	良如	光円	教興院	1612-1662	1630-1662
14	寂如	光常	信解院	1651-1725	1662-1725
15	住如	光澄	信順院	1673-1739	1725-1739
16	湛如	光啓	信暁院	1716-1741	1739-1741	在任は1年11カ月で最短。死後、数年は空位。
17	法如	光闡	信慧院	1707-1789	1743-1789
18	文如	光暉	信入院	1744-1799	1789-1799
19	本如	光摂	信明院	1778-1826	1799-1826	文如の子。在任中、三業惑乱が発生。1826年(文政9年)12月12日死去。49歳。
20	広如	大谷光沢	信法院	1798-1871	1826-1871	顕証寺暉宣の次男。本如の養子となる。1871年(明治4年)8月19日死去。74歳。
21	明如	大谷光尊	信知院	1850-1903	1871-1903	大谷光沢の五男。1850年(嘉永3年)2月4日生。1868年(明治1年)法嗣となり、1871年(明治4年)継承。教導職大教正。1903年(明治36年)1月18日死去。54歳。
22	鏡如	大谷光瑞	信英院	1876-1948	1903-1914	大谷光尊の長男。明治9年12月27日生。貞明皇后の妹の九条籌子と結婚。大谷探検隊を組織。別荘二楽荘を建設。奔放な財政で教団が巨額の負債を抱え、合わせて汚職事件の責任も取り引退。10年以上空位が続く。1948年(昭和23年)10月5日、別府鉄輪で死去。73歳。別府別院に分骨。
23	勝如	大谷光照	信誓院	1911-2002	1927-1977	在位50年で引退
24	即如	大谷光真		1945-	1977-2016	引退
25	専如	大谷光淳		1977-	2016-

（『日本仏家人名辞書』、本願寺ウェブサイト）