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三社信仰
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2021年8月8日 (日) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
ここでいう三社とは三社託宣の神として知られる天照大神(伊勢神宮)・八幡大神(石清水八幡宮)・春日大神(春日大社)のことで、この組み合わせで祀る神社を列挙する。
正応年間(1288-1293)、伏見天皇皇子の聖珍法親王(東大寺別当132・137・139世。東南院門跡23世。三宝院門跡23世。醍醐寺座主69世。東寺長者)(?-1382)が東大寺の三社池で感得。池に託宣の文字が浮かび上がったのを写し取ったという。正直、清浄、慈悲の三つの徳目が主張され、それぞれ、天照大神、八幡大神、春日大神の神徳とされた。吉田神道はこれを積極的に採用した。天照皇大神宮(中央)、八幡大菩薩(向かって右)、春日大明神(向かって左)の神号を揮毫し、託宣文を記した掛け軸を多く制作されたが、同様の配置で三神を祀る神社も成立した。
一覧
- 高松神明神社:京都府京都市中京区津軽町。1796年(寛政8年)、社殿再建と同時に八幡神と春日神を合祀。