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修験道
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2015年12月31日 (木) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
修験道(しゅげんどう)は、日本在来の山岳信仰を基盤とし、神道、仏教(特に密教)、道教などと習合しながら成立した日本の宗教。森羅万象は大日如来の化身と捉える密教思想を背景に、蔵王権現や不動明王などを中心的尊格とする。明治初年に政府の弾圧を受けて、廃絶とされた経緯があり、現在では仏教教団として存続しているものが多い。根本道場は、開祖役小角が開いた、吉野・熊野を結ぶ大峰山にある大峰山寺(および金峰山寺)である。主に天台宗(寺門派)の聖護院を本山とする本山派と、真言宗の醍醐寺三宝院を本山とする当山派に分かれる。葛城山も開祖修行地として重要視されている。地方では、東北地方の出羽三山、九州の英彦山、中国地方の五流修験などが有力で、独立傾向が強い。特に出羽三山は開祖を役小角ではなく、蜂子皇子としており、独自性を打ち出している。また富士山、石鎚山、木曽御嶽山もガラパコス的発展を遂げ、修験道からは半ば独立したような固有の世界を形成している。また天台密教、真言密教の総本山である比叡山や高野山でも修行が行われた。
目次 |
歴史
役小角の伝説
古代
中世
- 熊野信仰が興隆。熊野詣が流行。
- 大和国の大寺院を中心とした修験教団が形成。後の当山派。
近世
近代
- 神仏分離・廃仏毀釈と修験道廃止
- 教派神道教団の成立
- 修験道教団の復興と再編成
信仰
人物
宗派・教団
歴史的・伝統的な宗派・流派
(「◼︎◼︎修験」という言い方は様々なニュアンスがあるが、ここではその地域に拠点を置く教団を意味する)
- 中央霊場に拠点を置く教団
- 全国に配下を持つ教団:
- 地方霊場を拠点とし、さらに周辺地域に配下を従えた地方教団
- 近世・近代に勃興した山岳系宗教
- 木曽御嶽信仰:信濃国(長野県)の木曽御嶽山を根本道場とする山岳宗教。江戸時代後期の覚明・普寛が創始。天台宗山門派の影響が強いがそれにとらわれない。多数の教団・講社がある。御座(おざ)と呼ばれるシャーマニズム儀礼と、亡くなった行者を神として祀る霊神碑建立が特徴。関東地方と東海地方を中心に広まる(長野県にはそれほど多くはない)。影響下の霊山も各地にある。
- 角行系富士信仰:甲斐国(山梨県)・駿河国(静岡県)の富士山の神を奉斎する山岳宗教系の宗教伝統。江戸時代初期の角行が創始し、江戸時代中期の身禄が活躍し、江戸を中心に広まった。多数の教団・講社がある。関東地方各地に富士塚を築造したのが特徴。
- 石鎚山:伊予国の石鎚山を拠点とする山岳宗教。多数の教団・講社がある。四国や中国地方で信仰される。
現在の教団
ほか