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水無神社
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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+ | 創建不詳。祭神は諸説ある。 | ||
+ | *851年1月27日正六位上(文徳実録) | ||
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+ | 1151年、大江助高(大江匡房の孫)が祝となり派遣された。 | ||
+ | 建保年間に本地堂を建てて神仏習合が進んだという。 | ||
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+ | 1585年の金森長近の進攻で衰退。神主の三木三沢が抵抗したが滅ぼされた。 | ||
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+ | 1695年の検地以来、山下家と森家が神主を世襲したが、1773年の農民一揆「大原騒動」に加担した罪で断絶。代わって大江助高の末裔という梶原家が大宮司となる。この時、神仏分離が行われた。 | ||
+ | また1779年から「飛騨の大祭」が行われるようになった。 | ||
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+ | 1869年、位山に位山神社を創建。 | ||
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- | *[[位山]] | + | *[[位山]]:水無神社の奥宮。神体山ともいう。天岩戸など磐座が点在する。位山神社がある? |
*御旅山:位山の遥拝所とも。神輿が渡御する。 | *御旅山:位山の遥拝所とも。神輿が渡御する。 | ||
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+ | *大幢寺:神社のそばにある。曹洞宗。水無神社社家の山下家・森家の菩提寺でもあった。 | ||
+ | *三木祖霊社:寺の中にある。三木三沢(水無神社の神主)を祀る。 | ||
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==組織== | ==組織== |
2019年11月17日 (日) 時点における版
水無神社(みなし・じんじゃ)は岐阜県高山市一之宮町(飛騨国大野郡)にある神社。戦後の一時期、熱田神宮の草薙剣が疎開して奉安されたことでも知られる。 官社・飛騨国一宮・国幣小社・別表神社。伊勢神宮式年遷宮や大嘗祭に笏を献上する。 熱田神宮関連旧跡・神器関連旧跡。 数十年に一度の式年祭「飛騨の大祭」がある。水無大菩薩。
目次 |
歴史
古代
創建不詳。祭神は諸説ある。
- 851年1月27日正六位上(文徳実録)
- 867年10月5日従五位上(三代実録)
- 868年7月27日正五位下(三代実録)
- 871年11月10日正五位上(三代実録)
- 873年4月5日従四位下(三代実録)
- 881年10月9日従四位上(三代実録)
中世
1151年、大江助高(大江匡房の孫)が祝となり派遣された。 建保年間に本地堂を建てて神仏習合が進んだという。
1585年の金森長近の進攻で衰退。神主の三木三沢が抵抗したが滅ぼされた。 しばらく飛騨・千光寺が別当を務めた。金森長近が1607年、社殿造営。
近世
1695年の検地以来、山下家と森家が神主を世襲したが、1773年の農民一揆「大原騒動」に加担した罪で断絶。代わって大江助高の末裔という梶原家が大宮司となる。この時、神仏分離が行われた。 また1779年から「飛騨の大祭」が行われるようになった。
近現代
1869年、位山に位山神社を創建。 1945年、熱田神宮の草薙剣が疎開のため、水無神社に奉遷された。
境内
- 神明社:摂社。
- 天神社:摂社。
- 中島社:摂社。
- 稲荷社:摂社。
- 白川神社:末社。ダム建設で沈んだ白川郷の神社を合祀して遷座。
- 右回廊奉祀末社
- 左回廊奉祀末社
- 本地堂:本尊は釈迦如来。廃絶。
- 阿弥陀堂:廃絶。
- 位山:水無神社の奥宮。神体山ともいう。天岩戸など磐座が点在する。位山神社がある?
- 御旅山:位山の遥拝所とも。神輿が渡御する。
- 大幢寺:神社のそばにある。曹洞宗。水無神社社家の山下家・森家の菩提寺でもあった。
- 三木祖霊社:寺の中にある。三木三沢(水無神社の神主)を祀る。
組織
大宮司
大原騒動で山下家と森家が追放された後、信濃から梶原家が招聘され、明治まで「大宮司」と吉田家の「神祇道取締」を務めた。梶原家は大江氏。
- 梶原家熊(1723-1801)<1778->:梶原家初代。
- 梶原景直()<>:梶原家2代。
- 梶原景審(1798-1872)<-1866->:梶原家3代。
- 毛利茂()<-1872>:梶原家4代。毛利に改名。
宮司
- 角田信道(1846-1884)<>:岩村田藩士。角田忠行(のち熱田神宮宮司)の弟。広田神社宮司。
- 島崎正樹(1831-1886)<1874-1877>:尊攘派志士。角田忠行の盟友。文豪島崎藤村の父で、『夜明け前』主人公の青山半蔵のモデル。足利将軍像梟首事件に関わる。明治7年、水無神社宮司、10年末辞職。
- 吉住頼武()<>:
- 大池真澄(1852-1923)<1881-1920?>:飛騨高山出身。1873年、伏見稲荷大社権宮司。1881年、水無神社宮司。1920年3月休職。
- 河合繁樹()<-1928->:皇典講究所庶務課長。宮崎神宮宮司、塩竈神社宮司。宮城県神社庁庁長。
- 河崎正直()<-1936->:のち照国神社宮司、吉野神宮宮司。
- 藤枝和泉()<>:
- 上杉一枝(1893-1975)<>:神社本庁長老。
- 牛丸大吾()<>:
権宮司
- 山崎弓雄(?-1897)<1872-?>:岐阜県出身の神職。1872年(明治5年)権宮司。神職養成に尽くす。(『神道人名辞典』)
画像
参考文献
- 土岐昌訓 平成7「旧官国幣社と延喜式内社」『神社史の研究』