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禅宗の流派
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
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*[[曹洞宗]] | *[[曹洞宗]] | ||
*[[臨済宗]] | *[[臨済宗]] | ||
- | ** | + | **楊岐派:楊岐方会 |
- | ** | + | **黄龍派:黄龍慧南 |
- | *[[〓仰宗]] | + | *[[〓仰宗]]:〓山霊祐と仰山慧寂 |
- | *[[雲門宗]] | + | *[[雲門宗]]:雲門文偃 |
*[[法眼宗]] | *[[法眼宗]] | ||
+ | *荷沢宗:荷沢神会 | ||
== 日本 == | == 日本 == | ||
*[[日本達磨宗]] | *[[日本達磨宗]] | ||
- | *[[臨済宗]] | + | *[[臨済宗]]:臨済義玄 |
**大覚派:[[蘭渓道隆]]が開祖 | **大覚派:[[蘭渓道隆]]が開祖 | ||
**仏光派:[[無学祖元]]が開祖 | **仏光派:[[無学祖元]]が開祖 | ||
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**中巌派:中巌円月 | **中巌派:中巌円月 | ||
**[[五山派]]: | **[[五山派]]: | ||
- | **[[応灯関派]] | + | **[[応灯関派]]:南浦紹明。大応派 |
**[[黄檗派]]:[[黄檗宗]] | **[[黄檗派]]:[[黄檗宗]] | ||
**[[普化宗]]: | **[[普化宗]]: | ||
- | *[[曹洞宗]] | + | *[[曹洞宗]]:洞山良价 |
**[[寂円派]]:[[道元]](1200-1253)の弟子で来日僧の'''寂円'''(1207-1299)を開祖とする。元は道元の兄弟弟子で、共に[[如浄]](1163-1228)に学んでいたが、師匠の没後、道元を慕って来日。[[宝慶寺]]を拠点に一派をなした。寂円の弟子の義雲が内紛で混乱していた[[永平寺]]に入り、5世となった。以降、20世門鶴まで寂円派の僧が永平寺の歴代を務めた。 | **[[寂円派]]:[[道元]](1200-1253)の弟子で来日僧の'''寂円'''(1207-1299)を開祖とする。元は道元の兄弟弟子で、共に[[如浄]](1163-1228)に学んでいたが、師匠の没後、道元を慕って来日。[[宝慶寺]]を拠点に一派をなした。寂円の弟子の義雲が内紛で混乱していた[[永平寺]]に入り、5世となった。以降、20世門鶴まで寂円派の僧が永平寺の歴代を務めた。 | ||
**[[寒巌派]]:道元の弟子で[[後鳥羽天皇]]皇子の[[寒巌義尹]](1217-1300)を開祖とする。法皇派ともいう。肥後国河尻庄に[[肥後・大慈寺]]を創建し、九州に流派を形成。愛知県の豊川稲荷[[妙厳寺]]も著名 | **[[寒巌派]]:道元の弟子で[[後鳥羽天皇]]皇子の[[寒巌義尹]](1217-1300)を開祖とする。法皇派ともいう。肥後国河尻庄に[[肥後・大慈寺]]を創建し、九州に流派を形成。愛知県の豊川稲荷[[妙厳寺]]も著名 | ||
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**[[明峰派]]:瑩山紹瑾の弟子で、[[光禅寺]]を開いた明峰素哲(1277-1350)を開祖とする。[[加賀・大乗寺]]と[[永光寺]]を拠点とした。十二門派ともいう。 | **[[明峰派]]:瑩山紹瑾の弟子で、[[光禅寺]]を開いた明峰素哲(1277-1350)を開祖とする。[[加賀・大乗寺]]と[[永光寺]]を拠点とした。十二門派ともいう。 | ||
**[[宏智派]]:元国の東明慧日や東陵永〓(1285-1365)などによって伝えられた、道元を祖としない曹洞宗の流派。[[臨済宗五山派]]の寺院で活躍した。[[円覚寺白雲庵]]が拠点。東明派。東陵派。 | **[[宏智派]]:元国の東明慧日や東陵永〓(1285-1365)などによって伝えられた、道元を祖としない曹洞宗の流派。[[臨済宗五山派]]の寺院で活躍した。[[円覚寺白雲庵]]が拠点。東明派。東陵派。 | ||
- | **[[寿昌派]] | + | **[[寿昌派]]:道元を祖としない曹洞宗の流派。無明慧経の系譜を継ぎ、明から亡命してきた心越興儔(東皐心越、1639-1695)を開祖とする。水戸[[常陸・祇園寺|祇園寺]]が拠点。やがて道元の系統に吸収された。 |
2017年3月25日 (土) 時点における版
中国
日本
- 日本達磨宗
- 臨済宗:臨済義玄
- 曹洞宗:洞山良价
- 寂円派:道元(1200-1253)の弟子で来日僧の寂円(1207-1299)を開祖とする。元は道元の兄弟弟子で、共に如浄(1163-1228)に学んでいたが、師匠の没後、道元を慕って来日。宝慶寺を拠点に一派をなした。寂円の弟子の義雲が内紛で混乱していた永平寺に入り、5世となった。以降、20世門鶴まで寂円派の僧が永平寺の歴代を務めた。
- 寒巌派:道元の弟子で後鳥羽天皇皇子の寒巌義尹(1217-1300)を開祖とする。法皇派ともいう。肥後国河尻庄に肥後・大慈寺を創建し、九州に流派を形成。愛知県の豊川稲荷妙厳寺も著名
- 峨山派:曹洞宗の事実上の主流派。総持寺2世で、瑩山紹瑾(1268-1325)の弟子の峨山韶碩(1275-1365)を開祖とする。
- 太源流:総持寺3世で総持寺普蔵院を開いた太源宗真(?-1371)を流祖とする。第2の勢力を構築。仏陀寺が拠点。北陸地方と東海地方に展開。可睡斎や大洞院が著名。
- 通幻流:総持寺5世で総持寺妙高庵を開いた通幻寂霊(1322-1391)を流祖とする。永沢寺などが拠点。関東地方と中国・九州地方。曹洞宗で最大の勢力となる。永平寺に晋山する関三刹、江戸触頭もこの派。
- 無端流:総持寺洞川庵を開いた無端祖環(?-1387)を流祖とする。祥園寺などが拠点。
- 大徹流:総持寺伝法庵を開いた大徹宗令(1333-1408)を流祖とする。立川寺、妙応寺などが拠点。
- 実峰流:総持寺如意庵を開いた実峰良秀(1318-1405)を流祖とする。能登・定光寺、霊松寺などが拠点。
- 無底派:陸奥・正法寺を拠点とする宗派。東北に独立した勢力を築いた。
- 明峰派:瑩山紹瑾の弟子で、光禅寺を開いた明峰素哲(1277-1350)を開祖とする。加賀・大乗寺と永光寺を拠点とした。十二門派ともいう。
- 宏智派:元国の東明慧日や東陵永〓(1285-1365)などによって伝えられた、道元を祖としない曹洞宗の流派。臨済宗五山派の寺院で活躍した。円覚寺白雲庵が拠点。東明派。東陵派。
- 寿昌派:道元を祖としない曹洞宗の流派。無明慧経の系譜を継ぎ、明から亡命してきた心越興儔(東皐心越、1639-1695)を開祖とする。水戸祇園寺が拠点。やがて道元の系統に吸収された。