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官修墳墓

出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)

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===25 滋賀県===
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===26 京都府===
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[[坂本龍馬]]など、幕末の抗争で亡くなった志士などの墓が多い。『大日本帝国内務省統計報告』によると29所があったとされる。
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*[[霊山官修墳墓]]:現在の[[京都霊山護国神社]]内にある。
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*[[天王山官修墳墓]]:真木保臣らの墓がある。
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*[[大雲院佐土原藩招魂社]]:[[大雲院]]内に複製が現存。実質的に石碑しかなかったが、官修墳墓ではなく[[官祭招魂社]]として扱われた。
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*[[東福寺鹿児島藩招魂社]]:[[東福寺即宗院]]内に現存。実質的に石碑しかなかったが、官修墳墓ではなく[[官祭招魂社]]として扱われた。
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*[[東福寺山口藩招魂社]]:東福寺裏の[[仲恭天皇陵]]隣接地に現存。実質的に石碑しかなかったが、官修墳墓ではなく[[官祭招魂社]]として扱われた。
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*[[泉涌寺招魂社]]:[[戒光寺]]([[泉涌寺]]内)にあったらしいが不詳。実質的に石碑しかなかったが、官修墳墓ではなく[[官祭招魂社]]として扱われたと思われる。
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*([[相国寺山口藩墓所]]):候補地。[[相国寺]]内にある。
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*([[相国寺薩摩藩墓所]]):候補地。相国寺内にある。
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*(長州人首塚):候補地。[[上善寺]]内にある。
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*(大黒寺墓地):候補地。[[大黒寺]]内にある。寺田屋騒動の死者を葬る。
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*(三縁寺墓地):候補地。[[三縁寺]]内にある。池田屋事件の死者を葬る。
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*([[金戒光明寺会津藩墓地]]):[[金戒光明寺]]内にある。官修墳墓ではない?
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===27 大阪府===
===27 大阪府===
===28 兵庫県===
===28 兵庫県===
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*なし
*なし
===33 岡山県===
===33 岡山県===
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*『大日本帝国内務省統計報告』によると28所があったとされ、『岡山県護国神社百年史』に掲載する下記の28柱の墓と思われる。
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『大日本帝国内務省統計報告』によると28所があったとされ、『岡山県護国神社百年史』に掲載する下記の28柱の墓と思われる。
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*杉山喜之介節雄墓
*杉山喜之介節雄墓
*花房喜三太義忠墓
*花房喜三太義忠墓

2015年11月22日 (日) 時点における版

官修墳墓 



目次

概要

官修墳墓(かんしゅうふんぼ)は、日本政府が管理する、幕末から西南戦争にかけての官軍死者の墓地。昭和17年(1942)までに1013所が設置された。1所に1柱が葬られたわけではなく、複数柱が葬られた場合もあり、1柱の戦没者が複数の墓地に祀られている場合もある。戦前は政府が修復費を支給していた。現在の法的位置付けは不詳。昭和33年(1958)に政府の調査があったが、管理はされていないようである。そのため、毀損、移転した墓もある。なお正式には地名を付して「●●官修墳墓」と称したが煩雑なので、通称などを優先する。被葬者は靖国神社の祭神である。

歴史

制度

一覧表

官修墳墓一覧(典拠:『大日本帝国内務省統計報告』明治34年~昭和17年)
都道府県 明治34-38
(1901-1905)
明治39-40
(1906-1907)
明治41-42
(1908-1909)
明治43-大正5
(1910-1916)
大正6
(1917)
大正7-9
(1918-1920)
大正10-昭和1
(1921-1926)
昭和2-17
(1927-1942)
01 北海道 14 14 14 14 14 14 13 13
02 青森県 10 10 15 15 15 15 15 15
03 岩手県 6 6 6 6 6 6 6 6
04 宮城県 1 1 1 1 1 1 1 1
05 秋田県 128 128 128 128 128 127 127 127
06 山形県 44 44 44 44 44 44 44 44
07 福島県 186 186 186 186 186 186 186 186
08 茨城県 14 14 14 14 14 14 14 14
09 栃木県 85 85 85 85 85 83 83 83
10 群馬県 7 7 7 7 7 7 7 7
11 埼玉県 1 1 1 1 1 1 1 1
12 千葉県 10 10 10 10 10 10 10 10
13 東京都 25 25 25 25 25 25 25 25
14 神奈川県 3 3 3 3 3 3 3 3
15 新潟県 91 91 85 79 85 83 83 83
16 富山県 6 6 6 6 6 6 6 6
17 石川県 1 1 1 1 1 1 1 1
18 福井県 1 1 1 1 1 1 1 1
19 山梨県 0
20 長野県 44 44 44 44 44 44 44 44
21 岐阜県 0
22 静岡県 0
23 愛知県 0
24 三重県 0
25 滋賀県 2 2 2 2 2 2 2 2
26 京都府 24 24 25 25 25 25 29 29
27 大阪府 2 2 2 2 2 2 2 2
28 兵庫県 1 1 1 1 1 1 1 1
29 奈良県 0
30 和歌山県 0
31 鳥取県 0
32 島根県 0
33 岡山県 28 28 28 28 28 28 28 28
34 広島県 6 6 6 6 6 6 6 6
35 山口県 25 25 25 25 25 25 26 24
36 徳島県 0
37 香川県 0
38 愛媛県 0
39 高知県 0
40 福岡県 4 4 4 4 4 4 8 8
41 佐賀県 10 10 10 10 10 10 10 10
42 長崎県 5 5 5 5 5 5 17 17
43 熊本県 96 96 97 97 97 97 163 163
44 大分県 4 4 4 4 4 4 12 12
45 宮崎県 8 7 7 7 7 7 12 12
46 鹿児島県 6 6 6 6 6 6 29 29
47 沖縄県 0
合計 898 897 898 892 898 893 1015 1013
  • 明治34年に官祭招魂社および官修墳墓の制度が定められる。
  • 大正12年は震災のため調査を欠く
  • 大正11年以前はその年の6月末日現在。それ以降は12月末日現在。
  • 『大日本帝国内務省統計報告』には参考として過去の数値が掲載されていることがあり、当該年度の報告書と数値が食い違うことがあるが、過去の数値は無視した。

比定地と候補地

01 北海道

02 青森県

03 岩手県

  • 『大日本帝国内務省統計報告』によると6所があった。下記の2所はその候補地。
  • 官軍勇士墓:岩手県宮古市鍬ケ崎にある。宮古市指定文化財[1]
  • 官軍小西周右衛門の墓:岩手県宮古市の常安寺にある。宮古市指定文化財[2]

04 宮城県

05 秋田県

06 山形県

07 福島県

08 茨城県

09 栃木県

10 群馬県

11 埼玉県

12 千葉県

13 東京都

14 神奈川県

15 新潟県

16 富山県

17 石川県

18 福井県

19 山梨県

  • なし

20 長野県

21 岐阜県

  • なし

22 静岡県

  • なし

23 愛知県

  • なし

24 三重県

  • なし

25 滋賀県

26 京都府

坂本龍馬など、幕末の抗争で亡くなった志士などの墓が多い。『大日本帝国内務省統計報告』によると29所があったとされる。

27 大阪府

28 兵庫県

29 奈良県

  • なし

30 和歌山県

  • なし

31 鳥取県

  • なし

32 島根県

  • なし

33 岡山県

『大日本帝国内務省統計報告』によると28所があったとされ、『岡山県護国神社百年史』に掲載する下記の28柱の墓と思われる。

  • 杉山喜之介節雄墓
  • 花房喜三太義忠墓
  • 霜山健次郎豊忠墓
  • 平井源八郎重道墓
  • 太田万治正順墓
  • 伊原儀左衛門悌盛墓
  • 尾関久五郎孝友墓
  • 内藤恵三郎信時墓
  • 岡竹助蔵直道墓
  • 石黒幸三郎正智墓
  • 塩尻鶴右衛門浜雄墓
  • 国末藤左衛門興晴墓
  • 中村亀之進成儀墓
  • 赤井虎蔵定致墓
  • 高木定之丞忠景墓
  • 田中兼治近吉墓
  • 岡崎秀松遠則墓
  • 朝倉芳之介時景墓
  • 長尾亀八景次墓:岡山県岡山市北区建部町西原の墓地に現存?
  • 伊原常三郎道行墓
  • 緒方益太郎邦昌墓
  • 斎藤小十郎墓:岡山県倉敷市の正福寺に現存?
  • 中西寿之介厚載墓
  • 三宅彦太郎守徳墓
  • 雀部八郎時宜墓
  • 梶川虎伝次盛久墓
  • 吉岡安次郎憶美墓
  • 山本五太夫林光墓

34 広島県

35 山口県

36 徳島県

  • なし

37 香川県

  • なし

38 愛媛県

  • なし

39 高知県

  • なし

40 福岡県

41 佐賀県

42 長崎県

43 熊本県

  • 163所(下記の1墓地ごとに複数カ所が数えられていると思われる)

44 大分県

45 宮崎県

『大日本帝国内務省統計報告』によると12所があった。下記の墓地にそれぞれ複数カ所あった可能性がある。


46 鹿児島県

47 沖縄県

  • なし

参考文献

  • 『大日本帝国内務省統計報告』

脚注

http://shinden.boo.jp/wiki/%E5%AE%98%E4%BF%AE%E5%A2%B3%E5%A2%93」より作成

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