船木護国神社

出典：安藤希章著『神殿大観』（2011-） 最終更新：2023年8月20日 (日)

船木護国神社は山口県宇部市中宇部にある招魂社。官祭招魂社。指定外護国神社。鳶巣招魂場、鳶巣招魂社、厚狭船木招魂社、舟木招魂社、舟木護国神社。社殿の脇に神霊碑群がある。岡崎八幡宮の近くにある。

歴史

• 1867年(慶応3年)：山口藩が鳶巣山に開設。6柱を祀る。
• 1877年(明治10年)9月：戊辰戦争以前も対象となり官祭招魂社に指定（1959山口県文化史[1]）。
• 1910年(明治43年)：西南戦争、日清戦争、日露戦争の戦没者を合祀。

祭神

山口県風土誌[2]

• 1：西原吉之丞：1864年(元治1年)禁門の変で京都で戦死。19歳。西原吉之烝。
• 2：吉岡虎熊：1864年(元治1年)禁門の変で京都で戦死。25歳。
• 3：篠原惣一郎：1864年(元治1年)禁門の変で京都で戦死。27歳。篠原惣次郎
• 4：矢田部永二郎：1866年(慶応2年)四境戦争で安芸国大野口で戦死。20歳。矢田部栄次郎
• 5：西熊之助：1866年(慶応2年)四境戦争で安芸国友田口で負傷して死去。21歳。
• 6：縄田宝蔵：1866年(慶応2年)四境戦争で小倉で戦死。19歳。

• 今井市郎：私祭祭神？墓碑がある。

招魂場

• 右（向かって左）から26基、28基、28基、28基、28基、28基（1基は木製）。
• 初期：表面：享年・所属・名前。向かって右に出身。反対に戦死日など。裏面なし。（縄田のみ異なる）
• 西南戦争：表面：「故陸軍～霊璽」。向かって右に戦死日など。
• 昭和1：表面：「陸軍（海軍）～」。向かって右に戦死日。
• 昭和2：表面：「故陸軍（海軍）～命墓」。向かって右に戦死日、反対側に戦死場所。
• 昭和3：表面：「故陸軍（海軍）～命（之）墓」。向かって左に戦死日。

資料

• 『舟木郷土史話』
• 1940『近世船木物語』[3]
• 津田勉2009「県内二十二の官祭招魂社」『山口県神道史研究』21