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律宗
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2017年7月23日 (日) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
律宗(りっしゅう)は、北伝仏教・大乗仏教の一宗派。日本では、現在の律宗唐招提寺派や真言律宗西大寺派以外にも、個々に様々な教団や潮流が存在した。
目次 |
流派
中国
- 南山派:四分律。開祖は道宣(596-667)。終南山豊徳寺を拠点とした。
- 相部派:四分律。開祖は法礪(569-635)。相州日光寺(河北省邯鄲市臨漳県)を拠点とした。
- 東塔派:四分律。開祖は懐素(625-698)。長安崇福寺東塔を拠点とした、
- 并部派:四分律。
- 西塔派:開祖は満意。
- 資持派:開祖は元照。
- 会正派:開祖は允堪。
日本
- 真言律宗
- 天台律宗
- 円頓戒:最澄の創唱した大乗戒。延暦寺戒壇院が拠点。『梵網経』を典拠とする。梵網戒。菩薩戒。円戒。
- 三摩耶戒:園城寺が主張した密教戒。
- 黒谷流:良忍に学んだ叡空が開く。比叡山・青龍寺が拠点か。法然を通じて広がる。
- 三鈷寺流:
- 廬山寺流:黒谷流の支流?浄土宗本山流も学んだ実導が開く。廬山寺が拠点。
- 二尊院流:二尊院が拠点
- 泉涌寺流:俊ジョウが開いた。泉涌寺を拠点とする。北京律。
- 元応寺流:光宗が開いた。元応寺が拠点。
- 法勝寺流:黒谷流の支流。円観が開く。法勝寺を拠点とする。
- 安楽律院流:慈山妙立が開く。安楽律院が拠点。梵網戒に加えて四分律も学ぶ。異端論争をもたらした。
- 法明院流:性慶が開く。園城寺法明院が拠点。
- 真盛派:開祖は真盛。現在の天台真盛宗。
- 浄土律宗
- 浄土宗興律派:
- 西山律:
- 壬生派:知空の一派。
- 法華律宗
経典
小乗律
- 五部律
- 『十誦律』:説一切有部が伝えた律典。薩婆多部十誦律ともいう。
- 『四分律』:法蔵部が伝えた律典。曇無徳律とも。
- 『僧祇律』:大衆部が伝えた律典。摩訶僧祇律とも。
- 『五分律』:化地部が伝えた律典。
- 『解脱律』:飲光部が伝えた律典。書名のみ伝わり現存しない。迦葉遺律、伽葉惟律ともいう。
- 有部律:根本説一切有部が伝えた律典群。真言宗で用いられている。チベット密教でも用いる。
大乗律
- 『梵網経』
- 『瓔珞本業経』:『梵網経』系の戒律を説く。
- 『菩薩地持経』:瑜伽系
- パーリ律
- 「表無表章」:自誓受戒
- 『占察経』:自誓受戒が説かれている。
教義
小乗戒(声聞戒)
- 具足戒:
- 比丘戒
- 比丘尼戒
大乗戒(菩薩戒)
- 三聚浄戒:多数の経典に説かれるが『瑜伽師地論』などがある。
- 梵網戒:『梵網経』に基づくり
- 十重禁戒:十戒とも。
- 四十八軽戒:
- 地持戒:瑜伽師地論系『菩薩地持経』に基づく。
- 十六条戒:曹洞宗独自の戒。三帰戒と三聚浄戒と十重禁戒。道元が提唱。
- 三帰戒:曹洞宗独自の戒。
- 達磨一心戒
- 三摩耶戒:菩提心戒とも。
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- 在家戒
- 五戒:在家戒
- 八斎戒:在家戒。八戒、八関斎戒、近住戒とも。
- 十善戒:十戒とも。
- 沙弥戒:十戒、沙弥十戒とも。