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菩薩信仰
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2015年11月15日 (日) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
菩薩信仰 |
目次 |
概要
菩薩。菩提薩埵。 単に大菩薩といった場合、八幡大菩薩を意味するときがある。
系譜
主なもの
その他
- 常不軽菩薩:『法華経』に登場。釈迦の前世。日蓮が深く信仰。不軽菩薩ともいう。
- 救脱菩薩:『薬師経』に登場。秋篠寺に像がある。
- 法起菩薩:『華厳経』に登場し、金剛山に住むとされる。葛城山が金剛山とみなされ、転法輪寺の本尊となる。また西国三十三所観音霊場の創設者徳道の本地仏ともされる。
- 大隋求菩薩:『大随求陀羅尼経』に登場?清水寺随求堂に祭られる。
菩薩グループ
顕教
- 法華経の四菩薩:『法華経』涌出品に登場する菩薩。地涌の菩薩とも呼ばれる。
- 上行菩薩
- 無辺行菩薩
- 浄行菩薩
- 安立行菩薩
密教
- 五大菩薩:東寺に立体曼荼羅がある。四波羅蜜菩薩と十六大菩薩を代表する五菩薩。
- 金剛波羅蜜菩薩
- 金剛薩埵菩薩
- 金剛宝菩薩
- 金剛法菩薩
- 金剛業菩薩
- 十六大菩薩:金剛界曼荼羅で、大日如来を除いた阿シュク・宝生・阿弥陀・不空成就の四仏の四方に描かれる菩薩(四親近菩薩)の総称。
- 金剛薩〓菩薩
- 金剛王菩薩
- 金剛愛菩薩
- 金剛喜菩薩
- 金剛宝菩薩
- 金剛光菩薩
- 金剛幢菩薩
- 金剛笑菩薩
- 金剛法菩薩
- 金剛利菩薩
- 金剛因菩薩
- 金剛語菩薩
- 金剛業菩薩
- 金剛護菩薩
- 金剛牙菩薩
- 金剛拳菩薩
- 八供養菩薩:金剛界曼荼羅で、内の四供養妃菩薩(五仏の四隅)と外の四供養妃菩薩(五仏の外側の四隅)の総称。
- 金剛嬉菩薩(金剛戯菩薩)
- 金剛鬘菩薩
- 金剛歌菩薩
- 金剛舞菩薩
- 金剛香菩薩
- 金剛華菩薩
- 金剛灯菩薩
- 金剛塗菩薩
- 四摂菩薩:四門護菩薩ともいう。金剛界曼荼羅で、五仏の外側の上下左右に描かれる。
- 金剛鉤菩薩
- 金剛索菩薩
- 金剛鎖菩薩
- 金剛鈴菩薩
- 賢劫十六尊:金剛界曼荼羅の成身会以外の会で、賢劫の千仏の代わりに描かれる菩薩。
禅宗
- 放光菩薩 地蔵と観音の二尊
菩薩部に入らないもの
高僧の通称・諡号
インド・中国などの高僧
日本の高僧
- 照見大菩薩(生没年不詳):蜂子皇子(はちこのみこ)。出羽三山を開山したとされる皇族出身の飛鳥時代の僧。崇峻天皇皇子で、聖徳太子のいとこ。文政6年(1823)、羽黒山別当覚諄の請願で「照見大菩薩」号宣下。能除太子ともいう。
- 神変大菩薩(生没年不詳):役小角(えんのおづぬ)。修験道の開祖とされる飛鳥時代の人物。寛政11年(1799)1月25日、朝廷から「神変大菩薩」号宣下(『日本社寺大観』)。役行者ともいう。
- 仁聞菩薩(生没年不詳):仁聞(にんもん)。六郷満山を開いた奈良時代の僧。八幡神の化身。人聞菩薩ともいう。
- 行基菩薩(668-749):行基。東大寺大仏造立を手掛けた奈良時代の僧。民間の聖僧として各地を行脚し、多くの寺院を建てたという。
- 金粛菩薩(689-773):良弁。東大寺を創建した奈良時代の僧。金鷲菩薩、金鐘行者ともいう。
- 舎利菩薩(生没年不詳):舎利尼。奈良時代の尼僧。本名不詳。特異な生誕伝説を持つ。『日本霊異記』下巻第19話に登場。
- 寂仙菩薩(?-758):寂仙。奈良時代の石鎚山の行者。死の直前に国王の子として生まれ変わると予言し、嵯峨天皇となったともいう。
- 徳一菩薩(749-824?):徳一(とくいつ)。奈良時代・平安時代の法相宗僧。奈良で学んだのち、陸奥で布教して恵日寺などを開く。
- 華厳菩薩(生没年不詳?):妙行。平安時代の僧。武蔵八王子の地名起源説話に登場。
- 悉地菩薩(910-1007):性空。円教寺を開いた平安時代の天台僧。霧島山の開山でもある。
- 皇円大菩薩(生没年不詳):皇円。駿河桜ケ池に龍身入定した平安時代の天台僧。法然の師。『扶桑略記』を記したという。
- 慧光菩薩(1133-1212):法然。平安時代末から鎌倉時代初の天台僧で、浄土宗の開祖。文治4年(1188)宣下。恵光菩薩とも表記。
- 大悲菩薩(1194-1249):覚盛。鎌倉時代の真言律宗唐招提寺流の僧。中世の律宗復興運動の先駆けとなる。唐招提寺を復興し、鑑真の再来と呼ばれた。天徳2年8月宣下?(『日本社寺大観』)
- 興正菩薩(1201-1290):叡尊。鎌倉時代に活躍した、真言律宗西大寺流の開祖。西大寺を復興した。正安2年(1300)7月宣下(『日本社寺大観』)。
- 忍性菩薩(1217-1303):忍性。鎌倉時代に活躍した、真言律宗西大寺流の僧。叡尊の高弟。鎌倉極楽寺を開く。文殊菩薩を篤く信仰。嘉暦3年(1328)5月宣下(『日本社寺大観』)。
- 日蓮大菩薩(1222-1282):日蓮。日蓮宗の開祖。[久遠寺]]などを開く。延文2年(1357)、孫弟子にあたる大覚の活躍で後光厳天皇から「日蓮大菩薩」号を与えられたという。
- 日朗菩薩(1245-1320):日朗。師の日蓮が没した池上本門寺を継承し、その基礎を築いた鎌倉時代の僧。六老僧の一人。延文2年(1357)、孫弟子にあたる大覚の活躍で後光厳天皇から「日朗菩薩」号を与えられたという。
- 日像菩薩(1269-1342):日像。京都に初の日蓮宗の勅願寺妙顕寺を創建した鎌倉時代の僧。日朗の弟子、日蓮にも師事した。延文2年(1357)、弟子の大覚の活躍で後光厳天皇から「日像菩薩」号を与えられたという。
- 澄円大菩薩(1290-1371):智満。入元し、廬山東林寺で学び、堺に大阿弥陀経寺を開いた浄土宗僧。永康元年宣下?(『日本社寺大観』)。
- 光居菩薩(1314-1403):智通。南北朝・室町時代の浄土宗僧。立政寺開山。応永8年(1401)宣下(『日本社寺大観』)。