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禅宗の流派
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2018年6月3日 (日) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
目次 |
中国
日本
臨済宗
- 日本達磨宗
- 臨済宗:臨済義玄
- 大覚派:蘭渓道隆が開祖。建長寺。
- 仏光派:無学祖元が開祖。円覚寺。
- 仏源派:大休正念が開祖。大休派。
- 一山派:一山一寧が開祖
- 大鑑派:清拙正澄が開祖。清拙派。大鑑門徒。
- 古林派:竺仙梵僊が開祖。梅林門徒。
- 黄龍派:栄西が開祖。千光派。建仁寺
- 聖一派:円爾が開祖。東福寺、承天寺
- 法燈派:無本覚心が開祖。興国寺、国泰寺、向嶽寺など。由良門徒。
- 兀庵派:兀庵普寧が開祖。宗覚門徒。
- 法海派:無象静照(1234-1306)が開祖。静照は宋から帰国後、博多聖福寺、常陸・興禅寺、鎌倉の大慶寺、真際精舎、法源寺、浄智寺を歴任。仏心寺派。仏心寺門徒。京都・仏心寺、丹後・宝林寺、武蔵・正福寺を創建。
- 西〓派:西〓子曇
- 鏡堂派:鏡堂覚円が開祖。霊光門徒
- 仏慧派:霊山道隠
- 明極派:明極楚俊
- 愚中派:愚中周及が開祖。安芸仏通寺、丹波天寧寺、丹後宗雲寺が三本寺という。
- 別伝派:別伝妙胤
- 古先派:古先印元が開祖。中峰門徒。
- 大拙派:大拙祖能
- 中巌派:中巌円月
- 幻住派:中峰明本に学んだ遠渓祖雄らの流派。高源寺、棲雲寺、筑前・聖福寺、永源寺が代表的寺院。円覚寺から関東に広まる。
- 玄派:三伯昌伊(玄伊)の流派。円覚寺中心。
- 碩派:天甫昌円(碩円)の流派。建長寺中心。
- 大慧派:大慧宗杲の流れを組む。
- 五山派:
- 夢窓派:夢窓疎石が開祖。円覚寺、南禅寺、天龍寺、相国寺、等持寺など。
- 応灯関派:南浦紹明。大応派
- 黄檗派:黄檗宗
- 普化宗:
曹洞宗
- 寂円派:道元(1200-1253)の弟子で来日僧の寂円(1207-1299)を開祖とする。元は道元の兄弟弟子で、共に如浄(1163-1228)に学んでいたが、師匠の没後、道元を慕って来日。宝慶寺を拠点に一派をなした。寂円の弟子の義雲が内紛で混乱していた永平寺に入り、5世となった。以降、20世門鶴まで寂円派の僧が永平寺の歴代を務めた。
- 寒巌派:道元の弟子で後鳥羽天皇皇子の寒巌義尹(1217-1300)を開祖とする。法皇派ともいう。肥後国河尻庄に肥後・大慈寺を創建し、九州に流派を形成。愛知県の豊川稲荷妙厳寺も著名
- 峨山派:曹洞宗の事実上の主流派。総持寺2世で、瑩山紹瑾(1268-1325)の弟子の峨山韶碩(1275-1365)を開祖とする。
- 太源流:総持寺3世で総持寺普蔵院を開いた太源宗真(?-1371)を流祖とする。第2の勢力を構築。仏陀寺が拠点。北陸地方と東海地方に展開。可睡斎や大洞院が著名。
- 通幻流:総持寺5世で総持寺妙高庵を開いた通幻寂霊(1322-1391)を流祖とする。永沢寺などが拠点。関東地方と中国・九州地方。曹洞宗で最大の勢力となる。永平寺に晋山する関三刹、江戸触頭もこの派。
- 無端流:総持寺洞川庵を開いた無端祖環(?-1387)を流祖とする。祥園寺などが拠点。
- 大徹流:総持寺伝法庵を開いた大徹宗令(1333-1408)を流祖とする。立川寺、妙応寺などが拠点。
- 実峰流:総持寺如意庵を開いた実峰良秀(1318-1405)を流祖とする。能登・定光寺、霊松寺などが拠点。
- 正法寺系
- 無外派:九州。
- 源翁派:総持寺教団から排斥される。
- 無際派?
- 竹堂派?
- 竺源派?
- 明峰派:瑩山紹瑾の弟子で、光禅寺を開いた明峰素哲(1277-1350)を開祖とする。加賀・大乗寺と永光寺を拠点とした。十二門派ともいう。
- 壺庵派:?
- 宏智派:元国の東明慧日や東陵永〓(1285-1365)などによって伝えられた、道元を祖としない曹洞宗の流派。臨済宗五山派の寺院で活躍した。円覚寺白雲庵が拠点。東明派。東陵派。
- 寿昌派:道元を祖としない曹洞宗の流派。無明慧経の系譜を継ぎ、明から亡命してきた心越興儔(東皐心越、1639-1695)を開祖とする。水戸祇園寺が拠点。やがて道元の系統に吸収された。