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親鸞旧跡
出典:安藤希章著『神殿大観』(2011-)
2018年1月6日 (土) 時点におけるWikiSysopKARASUYAMA (トーク | 投稿記録)による版
親鸞(しんらん)(1173-1262)は、浄土真宗の開祖。法然の弟子。見真大師。忌日法要を報恩講(御正忌報恩講)と呼ぶ。ご開山。
目次 |
信仰
御影(彫像など)
一般には御影を「みえい」と読むが真宗では「ごえい」と読む。
- 骨肉の御影:西本願寺の本尊。
- 常葉の御影:真宗本廟(旧東本願寺)の本尊。
- 箱根の御真影:東京・東本願寺の本尊。
- 時雨の御影:高野山巴陵院
- そばくい御影
- 植髪の御影:青蓮院植髪堂に祀られる。
- 草鞋の御影:頂法寺親鸞堂に祀られる。
- 夢想像:頂法寺親鸞堂に祀られる。
- 満足の御影:錦織寺御影堂本尊。
- 鎌田の御影:善通寺に伝来。下総国鎌田で親鸞の命で描かれたと伝わる。
- 常敬寺の御影:最初に大谷廟堂に奉安された御影像という説もある。下総・常敬寺蔵。
御影(画像)
- 鏡御影:画像。白地に墨書にした素朴なデッサン。線描で立ち姿を描く。藤原信実の子の専阿弥陀仏が描いた。1310年(延慶3年)に修理をした時に覚如が賛を加えた。縦74.4cm。横33.0cm。西本願寺蔵。
- 安城の御影:1255年(建長7年)制作の寿像。画像。朝円が描いた。獣皮の上に坐す。高僧が獣皮の上に坐す図様は浄土真宗の伝承で法然が大原談義の時に門弟が慌てて敷物として獣皮を用意したことに由来するという。親鸞自筆の賛。『袖日記』によると専信房専海が所持。蓮如の裏書がある。口をすぼめた様子から「嘯の御影」とも呼ばれる。西本願寺蔵。縦129.5cm。横40.7cm。1479年(文明11年)制作の模作(蓮如筆の賛がある)も著名。
- 安城の御影:1255年(建長7年)制作の寿像。画像。親鸞自筆の賛。『反故裏書』に「京都金宝寺より一幅献上されたがこれも安城の御影である」と記述されるものとされる。縦128.7cm。横40.7cm。真宗本廟蔵。
- 熊皮の御影:獣皮の上に坐す。鎌倉時代の制作と言われてきたが、現在は室町時代の制作とみられる。真宗大谷派京都常福寺旧蔵。奈良国立博物館蔵。
- 花の御影:画像。存覚が制作。正面を向いて合掌する姿を描く。京都・常楽寺蔵。1354年(正平9年/文和3年)制作。康楽寺浄耀が描いた。1667年(寛文7年)に親鸞の舎利を軸に収めたという。
- 等身の御影:画像。正面を向く。有力末寺に限定して下付する「等身の御影(真向きの御影)」の原本。1477年(文明9年)の制作。蓮如が顕証寺順如に下付したもので、1776年(安永5年)新たな御影下付の際に本山に返還されたとみられる。西本願寺蔵。
伝絵
伝記を描いた絵巻。「親鸞聖人伝絵」などと呼ばれる。名称や構成は様々。
- 原本:現存せず。1295年(永仁3年)、覚如が制作させる。
- 高田本:原本を1295年(永仁3年)12月に模写したもの。詞書は覚如筆。
- 琳阿本:詞書は覚如筆。鎌倉の時宗向福寺の琳阿弥陀仏が所持していた。西本願寺蔵。
- 康永本:1343年(興国4年/康永2年)覚如が再制作させた。のちの伝絵と御伝鈔(伝絵の詞書の部分)の基本形となる。詞書は覚如筆。真宗本廟蔵。
- 弘願本:真宗本廟蔵。1346年(正平1年/貞和2年)の制作。詞書は善如筆。下総常光寺(廃絶)の伝来していた。
- 定専坊本:定専坊蔵。『袖日記』にある「錦織寺絵」に該当する。南北朝時代。詞書は存覚筆。
- 仏光寺本:仏光寺蔵。他にない「一切経校合」の段がある。親鸞帰洛説も記す。
- 万福寺本:等々力万福寺に伝来。西本願寺蔵。善光寺を大きく描く。
- 願照寺本:愛知願照寺蔵。三幅仕立てが特徴で初期三河真宗の実態を伝える。
- 「法然上人絵伝ならびに親鸞聖人絵伝」:備後光照寺蔵。1338年(延元3年/暦応1年)制作。
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